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2017.03.07
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カテゴリ:書評・読書メモ

内永ゆか子「日本企業が欲しがる「グローバル人材」の必須スキル」

朝日新聞出版

2011年刊



 内永さんの経歴・・日本IBMで36年の経験を経て、ベルリッツのCEO・・グローバル企業の

 CEOになる。本書、「グローバル人材」に求められるスキルを述べています。 



 冒頭、もはや「グローバル化なんて関係ない!」と言える人など存在しない、と指摘します。

≪・・企業の規模にかかわらず、他社が持たない強みを持って世界に打って出れば、

 海外の企業と対等に渡り合える。

 逆を言えば、今や、どのような企業であっても「日本国内で、日本人のみのチームで

 製品やサービスを開発する。販売相手も日本人だけ」という業態では生き残れない。≫

 
≪「国内にチャンスがないから、出る」のではなく、

 「世界にチャンスがあるから、出る」。

 そして、そのチャンスをつかみ取って、自分を輝かせ、ひいては日本全体に活力を

 呼び起こす。≫



≪グローバルな世界では、何よりも「個」が物を言います。

 国籍、人種、性別、年齢の別なく、実に多様なバックグラウンドを持ったメンバーが

 プレーする場ですから、そこではあらゆる差異が取っ払われて、

 「能力」と「結果」が唯一の判断基準、評価基準になります。≫
 

 以前であれば、「若者」や「女性」の発言や影響力は認められませんでしたが、

 個人レベルの働きかけでも世界を変えていけるようになった。

≪その意味で、私たちは今、きわめてフェアでおもしろい時代を生きているといえます。≫



 外国企業のポリシー・・

≪優秀な人材はグローバルに配置する。その企業の国籍や市場がどこかを問わず、

 いい人材を成長市場に送り込む。これが世界のスタンダードです。≫



≪私は常々、グローバル人材の素養として、現地で生活することで得られるような

 「肌感覚」が大事だと考えています。≫

≪自分と言葉もバックグラウンドも異なる人たちが、何を考え、何を求めているのかを

 読み取る能力。それがビジネスの現場で必要とされているわけですが、

 日本人のビジネスパーソンには決定的に不足している。≫



 グローバル人材になるための6つの条件・・

1.論理力

 「英語」を超える世界最強のツール

 「論理的に話す」とは、きわめてシンプルなファクト(事実)ベースのコミュニケーションを意味する。

 まず最初に、ゴール設定の根拠を合意する。

 次の段階で、ゴールに向けて、「何を」「どのように」進めていくかを話し合う。

 さらに、「何をもって成功とし、何をもって失敗とするのか」の評価基準を共有しておくこと。


2.ゼロベース・コミュニケーション

 脱・「あうんの呼吸」

≪ミックスカルチャーが前提であるグローバルな世界でも同様に、

 「言わなくてわかる」ベースがない以上、

 「言葉ですべて表現する」しかない。これが、基本ルールとなります。≫ 


 世界のコミュニケーションスタイルには、2つある。

 ハイコンテクスト(暗示的) vs ローコンテクスト(明示的)

≪ほぼ単一民族に支えられていた単一文化(モノカルチャー)が成り立っている日本、

 そこで行われている日本語のコミュニケーションは、絶対的にハイコンテクストです。≫

 でも、

≪ローコンテクストの文化圏では、相手の考えていることを察したり、

 空気を読む気遣いをしたりするよりも、言語によるコミュニケーション能力を

 磨くことを最優先に考えるべきです。≫

 そこでは、

 物事をロジカルに考える思考力、

 順序立ててわかりやすく伝える説明力、

 腑に落ちるまでトコトン議論するディベート力、 

 「win-win」の条件を引き出す交渉力など、

 言葉に裏付けられたスキルが物を言う。


3.「違い」を理解する力

≪グローバル社会では、「一人一人違う」のが当たり前。

 日本人同士ならば「そうそう」と同調してもらえることが、

 「なぜ?」といぶかしげに問われるのは、むしろ日常です。≫ 


4.「そこそこ」の英語力

 「英語オタク」ではなく、「タフな実践レベル」の英語を使えるようになる。


5.「自分」を語る力

≪日本と日本人に対して、外国人は並々ならぬ興味を持っていますから、

 質問の嵐はまず避けられないでしょう。≫

 ここで、「I don't know.(知りません)」「I have no idea.(わかりません)」だと、
 
 相手はがっかりしてしまう。


6.名刺なしで付き合える人脈

 「肩書」ではなく、「個」として話す。





<目次>
プロローグ 「変わる」ことを恐れているヒマはない!
第1章 民族大移動―「あうんの呼吸」が通用しない!
第2章 内永流・世界と渡り合う人材になるための6つの条件
第3章 どこでも使える人材になるために
第4章 「国際試合」の基本ルールを学ぼう
第5章 これが「使える」英語だ!―内永流・実践テクニック
第6章 ブレない「個」を作る
エピローグ 「Execution」あるのみ!
付録 APPENDIX





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最終更新日  2017.03.07 22:57:32
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