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システムエンジニアの晴耕雨読

2017.03.16
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カテゴリ:書評・読書メモ

白藤香「グローバルマネジメント入門 海外勤務を命じられたら読む本」

中経出版

2010年刊





○グローバルマネジメントの定義

 グローバルマネジメントになると、役職にかかわらず、経営管理が任務となる。

○海外のキャリアモデル

 20代~ 経営に関する理論を勉強する

 30代  企画提案書実践を行い、実績を上げる

 40代  専門分野で新市場を立ち上げる

 50代まで 独自モデルや億単位の実績を上げる

 それ以降~ 経営者として身を立てる

 人材育成期間は、全体的には日本より10年ほど短い。


○グローバルマネジメントに必要な6つの素養

1.大局的な視野

 マネジメントとして正しくものごとを判断するためには大局的な視野を持ち、

 俯瞰的にものごとを見られることが大切である。

 ものごとを判断するためには、当事者だけではなく、反対の立場にいる人々の

 考え方や方向性、第三者の意見を知る必要がある。

 ビジネスでは常に利害が絡むため、「誰が」「なぜ」「どのように」という問いかけを

 しながら、相手の意図を読み、議論や交渉をすることが重要になる。

2.世界観

 グローバルな戦略を司るためには、日本人としての世界観を持つことが必要である。

 今の時代は、独自の世界観がないと、ものの見方や情報の理解が曖昧になる。

 経営的な意思決定では、短期的な視点となり考察が浅くなりがちである。

 その際、世界観を持っていれば、相対的で論理的なものの見方や考え方ができるようになる。

3.多様性

 海外法人には、国籍、人種、言語、文化の異なる従業員がいるため、

 グローバルマネジメントには多様な考え方を認める意識が必要になる。

 海外では、考え方の違いが最大の問題になるからである。

 「同じではない考え方」の人々をいかに収めるかが鍵になる。

4.前向きな生き方

 グローバルマネジメントには、自己変革ができる、前向きな生き方が大切である。

 別の言葉で説明すると、「悩まない生き方をする」ことである。

 「ひとつの違い」「ひとつの失敗」にこだわらず、臨機応変に、

 頭の中で「まあいいや」と切り捨てることが大切である。

 ストレス一日決算主義ではないですが、一日の終わりに意識をリセットすること。

5.自立独立心

 グローバルに仕事をこなすためには、自立独立心が必要である。

 自分には、グローバルマネジメントの素養があるか、適任かどうかは、一度ひとりで海外を
 
 旅してみるとよくわかる。

 はじめて行く場所での一人旅で、「自分への自信」がつく。

 理論判断力、

 危機予知の勘、

 とっさの行動力、

 さまざまな人々との交渉力、
 
 窮地から脱出する方法など、国内にはない環境で、さまざまな苦難を経験すると精神力が強くなる。

6.教養

 一度海外に出ると、いろいろな国の人々と対話する機会を得る。

 ある経営者にとって、国境という枠のないグローバルな経営展望は、歴史・経済・政治が枠組みとなっていた。

 成長過程で積み重ねてきた知識という土台の上に自分の考えをのせ、体系化し、グローバルに伝えていく

 姿勢には、人としての器の大きさを感じた、といいます。

 教養によって、個人としてのぶれない価値観や判断力、独自な個性を打ち出せるようになるとともに、

 人格に対する評価を高めることができる。



○グローバルマネジメントをうまくできる人の特徴

 まず、人が好きであること、

 好奇心が旺盛なタイプはグローバルマネジメントに適している。

 話好きな人も、現地での生活は必ずうまくいく。

 さらに、理論的に話ができる人は、部長以上のシニアマネジメントにふさわしい。

 「この人の話は筋が通っている」と評される人は、海外でも評価の高いマネジメントになる。

 つまり、

 海外勤務に適している人材とは、人が好きで、好奇心が強く、話好きなタイプである。
 
 さらに話が論理的であると、評価が高くなる。


 最も必要なのは、「語学力」と「理論的思考」。

 さらに「理論判断力」「観察適応力」「精神自立力」が必要となる。

 「理論判断力」とは、日本人と異なる現地従業員の多様な思考を理解し、理論的に判断する能力を指す。

 異文化への適応が早く、差異を吸収できる能力が高くなる。

 「観察適応力」とは、日本人と異なる行動を観察し、理解する能力を指す。現地従業員の動作の意味が

 わかれば、彼らに即したやり方で行動することができる。

 「精神自立力」とは、未知の社会でも自分で考え、行動できる能力を指す。

 多くの場合、理論的に判断し、どう行動すべきかがわかる。その結果、自分の考えと行動に自信がつくため、

 精神的な自立力が高くなる。



○海外での働き方

 海外では国内の3倍働く?!

 海外に勤務すると、国内と比べて2.5倍から3倍の仕事をこなすことになる。

 日本企業では、職務範囲が広がる。

 部門のマネジメントと、本社経営のサポートが任務となる。

 国内ではやったことのない業務を、海外で担当しなければならないため、大変さは倍加する。

 さらに、海外では役職が国内よりひとつ上がるため、マネジメントは必須となるし、

 従業員は外国人であるため、そもそも対応が難しい。


 グローバルマネジメントは、伝えることが主な任務である。 

 「語学力」「思考枠・シナリオ」「コミュニケーション力」が必要となる。

 現地従業員にものごとをわかりやすく伝えるには工夫がいる。

 考え方の違いを話し合いで解決するためには、コミュニケーションが重要になる。



 グローバルコミュニケーションは、メールではなく対話が基本となる。

 グローバルな対話の成否は、聞き取り時間の配分で決まる。

 まず相手の話をとことん聞く。
 
 聞き終わった後で、自分の意見を必ず言うこと。聞きっぱなしでは、現地従業員には

 マネジメントの真意がわからず、不安が残る。

 キャッチボールのように、「投げては返す」ことを繰り返すように意識する。

 日本人と比べると、現地従業員は主張が強く、意見もたくさん言う人が多い。

 対話は相手任せにせず、自分で仕切る。要領よく話を進めることで、

 マネジメントだけでなく、現地従業員もすっきりする。


 グローバルマネジメントの心得は、

 我慢と忍耐と傾聴。



 「孤軍奮闘」しない。

 ひとりで悩みを抱え込んではならない。

 必ず、国内(本社)の理解や支援を求めることが必要である。



○グローバルマネジメントの自己管理

 グローバルマネジメントが最も避けたいのは、「気力減退」である。

 海外では、環境が異なるためストレスが起こる。

 グローバルマネジメントは、精神力が強いため、つい無理を重ねてしまう。

 身体の疲労は、心にもストレスを与えてしまう。

 
 健康管理。心のムリは体に表われる。心筋梗塞に要注意。

 明日は別の日、一度リセットすると心がスッと抜けるよう

 ゆとり三原則、お金のゆとり、心のゆとり、仕事のゆとり






<目次>
第1章 グローバルマネジメントに求められる能力・資質
第2章 海外に勤務するとこんなことが起こる
第3章 グローバルマネジメントの伝える能力・スキル
第4章 海外法人の組織マネジメント
第5章 人事制度で海外法人の士気を高める
第6章 グローバルマネジメントの自己管理
第7章 多様性がつくるグローバルビジョン






最終更新日  2017.03.16 22:38:56
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