カテゴリ:書評・読書メモ
小平達也「外国人社員の証言 日本の会社40の弱点」 文藝春秋 2013年刊 ≪「グローバル」「異文化」「マネジメント」というような言葉は、 どちからというと堅苦しいイメージがありますが、 私は力んだり、肩ひじはったりする必要はないと思います。 むしろ、「違いを認識し、楽しむ」姿勢が大事なことなのではないでしょうか。≫ 1-1.七夕の日に祝賀行事なんてありえません。 中国で日本人が注意するべき日・・ 5月4日(1919年) 五四運動。北京で起こった大学生による反日デモの日。 6月4日(1928年) 張作霖爆殺事件。別名「奉天事件」。 7月7日(1937年) 盧溝橋事件。日中戦争の発端となる。 9月3日(1945年) 抗日戦争勝利記念日。 9月11日(2012年)日本政府により、尖閣諸島が国有化された。 9月18日(1931年)柳条湖事件。満州事変。918事変と呼ばれる。 12月13日(1937年) 日本軍による南京占領。 1-9.ビジネスシーンでは同調より協調を! 同調と協調の違いとは? 相手の意見・主張に対して、調子を合わせ無批判に同意するコミュニケーションのスタイルは、 「同調型」。 一方、共通の目的を達成するにあたり、それぞれのメンバーが与えられた役割を果たすのが、 「協調型」。 2-1.普通の日本語が英語のセクハラ言葉になる脅威! 英語ネイティブはこう聴こえる。 最高! → psycho 精神病 あー、そう → asshole 肛門、嫌なヤツ アホみたい → aha! hold me tight しっかり抱いて 上に上がる? → We need a girl? 女が欲しいか? 4-2.ホウレンソウを逐一求められるのはなぜか? 中国人・20代男性・現地日系企業に勤務の疑問 ≪中国では、一旦仕事を任されたら、自分の力で考え、やり抜くことが当然だと 考えられています。したがって、途中で上司にいちいち確認をしたり相談をしたりすると、 仕事ができない人間と思われてしまうのが一般的です。 そもそも、大学時代にインターンシップで働いたアメリカ系企業では、 逐一報告を求めるような上司は「マイクロマネージャー」と言われ、 軽蔑される対象でした。 正直なところ、このホウレンソウというものの意味がわからず、 慣れてもいません。まるで自分が小さな子供か、仕事が全く分かっていない 駄目社員のように感じてしまうのです。 日本人はなぜ細かいことまで逐一ホウレンソウを求め、部下を信用しないのでしょうか。≫ 5-4.日本と海外とではキャリア形成の時間軸に差がある 香港人・20代男性・現地日系企業に勤務の疑問 「外国人社員はすぐ辞める」といいますが、日本の海外駐在員だって すぐ帰国するじゃないですか? 日本と中国における「技術者として一人前になるまでの年数比較調査(自己認識)」では、 日本人技術者の場合、70%以上が「技術者として一人前になるには5~10年かかる」と 回答したのに対して、 中国人技術者の場合、70%以上が「3~5年」と回答した。 これは中国に限った話ではなく、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、インド、 ベトナム、シンガポールなどの国別・平均勤続年数調査をみても、同様の「3~5年」 という結果になっている。 <目次> 第1章 職場のコミュニケーション編(七夕の日に祝賀行事なんてありえません。(中国人・40代男性) 日本人が自己紹介する順番は、おかしくないですか?(アメリカ人・30代男性) ほか) 第2章 ビジネス日本語編(プラスアルファ?ハローワーク?初めて聞く英語に戸惑っています。(オーストラリア人・20代男性) おでんの注文で悩むコンビニ店員です。(韓国人・10代女性) ほか) 第3章 マネジメント・チームワーク編(時間厳守といいながら、会議が時間通り終わりません。(タイ人・30代女性) グローバル化って精神論のコトだったんですか?(カナダ人・20代男性) ほか) 第4章 悩める上司編(課長!私の「分かりました」が分っていなかったのですか?(インド人・20代男性) ホウレンソウを逐一求められるのはなぜですか?(中国人・20代男性) ほか) 第5章 就職活動・キャリア編(グループディスカッションで論破しているのに内定がもらえません。(中国人・20代女性) 給与明細をみるといろいろ引かれていて凹みました。(ベトナム人・20代男性) ほか) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.03.18 00:28:01
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