カテゴリ:書評・読書メモ
張益羽「猛毒中国ビジネス 中国人OLは見た!」 講談社 2014年刊 ≪中国はきわめて変化に富んだ、ルールの境界線が分からない国です。≫ ≪中国市場は、ジャングルそのものです。常に危険に満ちています。≫ ≪すべては実戦で感覚を磨くしかないのです。 自分のアンテナやリスク意識を磨きながら、中国市場で生き抜くしかないのです。 私が戦ってきた中国ビジネスは心理戦でもあれば、体力勝負でもあります。 永遠に未知である相手と戦い、生死に関わるゲームをする感覚で実戦経験を積んで、 たくさんの失敗の中で、常に自分をタフにして、勝ち抜くことに集中します。 このようなマインドで中国市場に入っていくことが、一番重要なのです。≫ ≪「お客様は神様です」という言葉がありますが、これは、成熟した社会におけるサービス業の マナーだと思います。もし中国で「お客様は神様です」という理念で契約したら、 受注側は間違いなく奴隷になってしまいます。 しかも、彼らの心理の底にはもう一つの考えがあります。 それは多くの中国大手企業が「どうせ我々と仕事したい企業は山ほどある」 と思っていることです。 中国社会のざわざわした雰囲気の中では、じっくりとパートナー企業と付き合う余裕が ありません。≫ ≪日本企業が嫌われる理由 中国の若者は、成功やお金持ちになることを夢見ますが、 「下積み」におけるルーティン作業をする気持ちはありません。 会社で少しでもいやな目に遭うと、すぐ転職を考えます。・・ 企業にも、このような人材をじっくり育てる気持ちはありません。 中国企業や香港企業、台湾企業、欧米企業などは、基本的にシビアに人材を雇っています。 しかし、終身雇用制度に慣れた日本企業は、そこまでシビアに人を扱うことができません。 日本企業が苦戦する問題の一つは、人材の確保とマネジメントの問題なのです。≫ <目次> 序章 反日教育を受けた私は、日本国籍に帰化しました 第1章 外資系企業は、カモですか? 第2章 キラキラ「巨大市場」の闇 第3章 「中国で稼ぐ」見果てぬ夢 第4章 欲望に満ちた市場、果てしない孤独感 第5章 契約のために、とにかく粘ります 第6章 中国は、巨大工場ではなく、巨大買い手市場です 第7章 自称「中国ビジネス通」の恐怖 第8章 奈落 第9章 さらばチャイニーズ・ドリーム 第10章 何が中国の真実なのか? 終章 ならばどう中国市場と付き合うべきか お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.04.06 23:50:17
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