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いまさら聞けない中国の謎66 ― 中国人の発想・決断・行動を知らずしてビジネスの成功はない。 歐陽宇亮 監修 プレジデント社 2011年刊 ○中国の道路事情は、車優先か? 「中国では道路は車優先。歩行者が横断する時は勇気優先です」と説明される((+_+)) ≪車優先という道路横断の極意を聞くと、横断する時に中国人の連れがいればその人に ついて渡ればよく、何人かが一緒の時も皆で渡れば怖くないという。 そして一人の時は、「横断し始めたら立ち止まらないこと。 運転手が上手くよけてくれますから」ということらしい。≫ ・・大連で6車線の道路を渡ったことはよくありましたが、8車線だとさすがにビビりってわたれませんでした(>_<) ○非があっても決して謝らないのはなぜ? ≪まず、価値観の点から見ると、「謝るより何とかしろ」という考え方が、この「謝らない」傾向に 大きくかかわっている。中国は謝罪を重視しない国であり。謝ることは建設的な意味が薄い と考えられている。 幼い頃のしつけの方針も、「非があるなら謝れ」ではなく、「非があるなら認めろ」であり、 子どもなら非を認め、謝ることで許される。≫ でも、それは子どもが非力で、自分で問題を解決する力がないから。 一方、大人には、謝罪より、対処が求められる。 ≪中国人には、欲求不満面では謝らない・責めない・問題の解決を優先するという三つの特徴がある。 そこから見て「無罰的要求固執型」もしくは「無罰的自我防衛型」である傾向が強い。≫ ちなみに、日本人は、他罰的であり、自罰的でもある。 ≪中国人に非があっても謝らないという傾向があるのは事実である。 それは、謝る行為は意味が薄いという中国人の価値観、無罰的かつ問題解決を重視するという 中国人の志向、そして自尊心の高さが関係する。 謝らない文化があるというより、謝る文化がない、もしくは謝る・謝られることに価値を感じない文化 であると言えるだろう。≫ ○北京出身者と上海出身者の仲は悪いといわれるが、それはなぜか? その理由は、上海人の高いプライドにある。 ≪まず、上海人は北京人と仲が悪いだけでなく、中国全土で嫌われている。 西洋かぶれで、自分だけが都会人のような顔をして、地方の人間を差別し、下に見る。 ケチで金を払わないくせに、細かいことにいちいち文句を言う。 商売でも人をだまして平気な顔をしている。まったく信用が置けない、いけすかないやつらという認識だ。 一方、上海人自身は別に北京人を嫌っているわけではない。 ただ、上海人以外はすべて田舎者だと思って軽蔑しているだけだ。 北京に対しては新中国成立後ずっと割を食わされてきたという根深い意識はあるが、 ほとんど口に出すことはない。 上海人は確かに自分たちがケチで細かいと認めているが、一度話がまとまれば仕事を最後まで行い、 途中で投げ出したり、後から違うことを言い出したりはしない。 嫌なことは最初にはっきりさせるというビジネスライクな姿勢だと自任している。≫ ○中国料理 4大料理・・山東、四川、江蘇、広東 8大料理・・山東、四川、江蘇、広東+浙江・福建・湖南・安徽 北京料理は、山東料理の派生系、 上海料理は、江蘇・浙江料理の派生系 主食は、北方は麦、南方は米からなる。 「中国人は四本足ならテーブル以外、飛ぶものなら飛行機以外何でも食べる」と言われるのは、 広東人を指して中国の他の人が言った言葉。 <目次> 第1章 日本で五つも六つも炊飯器を買う中国人の不思議! 第2章 共産国家・中国の実像! 第3章 謎の多い不思議の国・中国 第4章 非を認めず、謝らない中国人の社交術! 第5章 日本人でもチャイニーズドリームをつかめる! 第6章 反日か?否か? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.04.11 07:28:25
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