エリック・ホッファーの人間とは何か
【中古】 エリック・ホッファーの人間とは何か /エリックホッファー(著者),田中淳(訳者) 【中古】afbエリック・ホッファーの人間とは何か訳 田中 淳河出書房新社2003年刊≪人間はどうしようもない未完成さをかかえているわけであるが、 そのことから生ずるもっとも決定的な帰結は、いうまでもなく、 成長に際限がないことである。 人間はこの世界において唯一の永遠に未熟な存在であり、 その人間の能力と才能の開花に理想的な環境は、遊びの庭である。 人間の特異性と創造性の源泉は、人間の内なる子供にある。≫≪どの社会にあっても不可避な根底的変化が一つある。 子供から大人への変化がそれである。 この変化の過程は困難と苦痛にみちており、その副産物である少年非行は 周知のとおりである。≫≪成年式をもたぬ現代社会においては、少年は独力で成人への道を模索 しなければならない。 こうして、少年は大衆運動の理想的素材となる。・・ 大衆運動はある意味で社会が変化という試練を経験する場合の少年非行である。 したがって、移行期の原型なすのは少年である。≫≪アメリカは急速な連続的変化にほとんど生理的に適応する国だ、 と私は考えた。 アメリカ人にとっては変化はごく自然で正常なもの - アメリカ人のダイナミズムの表出 - であった。 ヘンリー・フォードにいわせれば、 「この国で唯一安定しているのは、変化である」。≫ ・・「急速な変化」をどう受け止めるか? いまから45年前の1970年代においてをや。 <目次>第1章 遊び―人間のもっとも有用な行為第2章 都市の誕生第3章 都市と自然第4章 社会的風土の傾斜第5章 青年と中年第6章 大衆の国アメリカ第7章 時代精神第8章 現代についての考察第9章 変化という精神病院