2017.01.22

プラットフォームビジネスとは・・進化するプラットフォーム グーグル・アップル・アマゾンを超えて<角川インターネット講座11>(角川学芸出版全集)


進化するプラットフォーム グーグル・アップル・アマゾンを超えて<角川インターネット講座11>(角川学芸出版全集)

監修 出井伸之

2015年刊


 進化するプラットフォーム グーグル・アップル・アマゾンを超えて<角川インターネット講座11>(角川学芸出版全集)


第1章 社会の基盤OSとしてのインターネット

 インターネットと従来の電話とのアーキテクチャの一番の違い・・

 電話網がクローズドネットワークであるのに対して、

 インターネットはオープンネットワークである。


 オープンなインフラとは、

 インフラの特性が、それを用いて提供されるサービスや、そこを流れるコンテンツに依存していないインフラである。

 すなわち、多彩なコンテンツを多様に流通させることが可能な、汎用性の高いインフラということができる。

 また、インフラの構築から、それを利用したサービスの運営、そしてコンテンツの生成まで、

 全体を管理運営する事業者が存在しない。


 情報流通のネットワークインフラにおいて、

 物流インフラの道路のようなインフラに相当するのが「インターネット」なのである。






第2章 プラットフォームビジネスとは…

 プラットフォームビジネスとは、

「他のプレイヤー(企業、消費者等)が提供する製品・サービス・情報と一緒になって、

 はじめて価値をもつ製品・サービス」を提供するビジネスのことである。

 この性質ゆえプラットフォームビジネスは、急速な成長が可能となり、また「ひとり勝ち」になりやすい。


 プラットフォームビジネスは、産業のレイヤー構造化が前提となっている。



 プラットフォーム製品・サービスは、エコシステムのマネジメントという課題をもっている。

 ここでのエコシステムとは、プラットフォーム+補完製品群のことである。

 ただし、エコシステムの中心はプラットフォームであるが、

 何が中心的プラットフォームの位置を占めるかは大きく変わる。



第二部は、個別企業の取り組み


第4章 グーグルのビジネス戦略

 グーグルは、いま、手元に650億ドル(約7兆8000億円)もの現金資産を蓄えている。

 この潤沢な資金を使って、いかに検索エンジンに代わる次世代の主力ビジネスを育てるか、

 が最大の課題となっている。

 意外なことに、苦戦中。

 グーグルグラスからは、2015年1月に事実上の撤退。

 自動運転車からも撤退。

 ネクサスブランドのスマホやタブレットも、いまいち。

 人目を引くSF的な研究プロジェクトに次々と手をつけるばかりで、

 事業化に成功したものはまだほとんどない。

 迷走しているようにみえるグーグルだが、

 2つのキーワードにこだわっているようにみえる。

 1つは、IoT。

 もう1つは、AI。
 

 ・・って、以前読んだケリーさんの分析の方が深いですね。

 グーグルの実体とは?・・〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則



第5章 アマゾンのビジネス戦略

 アマゾンは、長期的な視野で積極的な投資を行う企業である。

 2014年時点の年間の研究開発関連費用は、92億ドルに達している。

 アマゾンのプラットフォームの展開は、6つの中核価値、すなわち、
 
 ・顧客最優先

 ・倹約

 ・行動規範

 ・オーナーシップ

 ・高い採用基準

 ・イノベーション

 の下で着実に行われてきた。

 アマゾンは、長年築き上げてきたオンラインショップのインフラや技術を外部に

 開放することで、クラウドサービスを展開している。

 ・・いわずと知れたAWS 
 
 また、アマゾンのロジスティックスは、一層の合理化を進めて、ロボット化が推進されている。
 
 ・・7.75億ドルでのキバ・システムズの買収
 
 ドローンを使った「アマゾン・プライム・エア」という名称での、

 フルフィルメントセンターから30分以内に購入者の玄関先に商品を配送するサービスを計画中。

 これが成功し、多様な商業目的での利用を可能にする法整備が進めば、

 ドローン市場が一気にブレークし、新たなビジネス革命を起こす可能性がある。
 




 

 
第7章 変化するプラットフォームビジネス

 IoTの意味が大きいのは、
 
 あらゆる業界におけるビジネスモデルを一変させる力を秘めているから。

 従来そのものが販売されていた財やサービスを、サービスとして提供するトレンドである。


 IoT時代になり、すべてのモノがつながるようになると、前提条件がまったく変わってしまう。

 生産者が出荷したすべてのモノが、今、どこで、どんな状態にあるかを把握できるようになる。

 加えて、モノと、それを使っているヒトとが紐付けば、誰が使っているかもわかる。 


 このような情報のつながりのマネジメントを考えた時、

 重要になるのは、IDのマネジメントである。

 すべてのものにIDをふって、それぞれの属性(製造者は誰か、現在所有者は誰か、など)を管理

 していかなければならない。


 「つながる技術」とともに、「つながらない技術」も併せて考えておくべきである。

 クラウド上のプラットフォームに蓄積される情報は、個人情報の塊といってよく、

 プライバシーの管理が市場命題となるから。

 逆にいうと、プライバシー管理が、プラットフォームビジネスの大きな付加価値となる。








<目次>
《第一部 インターネットとプラットフォームの邂逅》
序章 インターネットが生み出すプラットフォーム
 出井伸之(クオンタムリープ株式会社CEO、元ソニー株式会社会長)
第1章 社会の基盤OSとしてのインターネット
 浅羽登志也(株式会社インターネットイニシアティブ フェロー、株式会社IIJイノベーションインスティテュート取締役(非常勤))
第2章 プラットフォームビジネスとは…
 根来龍之(早稲田大学商学学術院・ビジネススクール教授、早稲田大学IT戦略研究所所長)

《第二部 プラットフォームビジネスの展開》
第3章 アップルのビジネス戦略
 林 信行(フリージャーナリスト)
第4章 グーグルのビジネス戦略
 小林雅一(KDDI総研リサーチフェロー、情報セキュリティ大学院大学客員准教授)
第5章 アマゾンのビジネス戦略
 雨宮寛二(公益財団法人世界平和研究所主任研究員)
第6章 新興国市場のプラットフォームビジネス
 山谷剛史(フリーライター)
第7章 変化するプラットフォームビジネス
 國領二郎(慶應義塾常任理事、慶應義塾大学総合政策学部教授)
第8章 進化するプラットフォーマーと日本の未来
 出井伸之





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最終更新日  2017.01.22 20:14:18
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