2570655 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

MATRIX7

2007.09.14
XML
カテゴリ:モータースポーツ

 13日にパリで行われていたモータースポーツ評議会は、スパイ事件に関与したとしてマクラーレンの07年度の全コンストラクターズポイントの剥奪を決めた。08年度に関しては、提出されたマシンのデータの精査を行って、12月に判断する。フェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトンについては、「証拠提出の見返りとして二人に免責をあたえた」として処分しないという異例の処置を行った。これまでの違法行為の場合、チームだけでなく、ドライバーズポイントも剥奪されるのが通例であり、このFIAの裁定が極めて政治的な思惑で行われたことを暗示している。
 フェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトンは免責されたので、スパ以降のグランプリに出場できる。つまり、マクラーレンは出場停止に追い込まれたわけでなく、07年度のコンストラクターズ選手権から除外されるだけという判断になる。F1はドライバーズ選手権が本命だから、アロンソとハミルトンがレースに出場することを認められれば、さしあたり支障はない。これまで二人が獲得したドライバーズポイントも維持される。08年度以降も、グランプリに出場することも許されるだろう。マクラーレンが出場停止になると、事実上F1選手権が成立しなくなり、興行に深刻な影響を与えるために、二人のドライバーは免責されたと思われる。(ドライバーを補佐するという名目でマクラーレンは出場が許可される?)
 FIAが処分を行う場合、チームとドライバーは一体として出場停止処分が行われてきた。(HONDAの出場停止処分のときは、バトンと琢磨は救済されなかった)マクラーレンが出場停止処分になると、ドライバーが免責されていてもレースに出場できなくなる。結果的にF1グランプリ興行は、観客の動員やTV視聴率などで深刻な被害を受ける。そこでFIAはチームとドライバーを分離して、マクラーレンはポイント剥奪と罰金を課し、ドライバーは救済するという方法を選んだのである。もし、FIAが強硬姿勢を打ち出していたら、レースを主催するFOMは莫大な損害を受けることになっただろう。それは同時にFIAも収入源を失う意味しているから、政治的な決着が図られた背景が見えてくる。
 ともあれFIAの異例の処置で、グランプリは最終戦まで続くことになる。3ポイント差で並ぶハミルトンとアロンソの王座争いも残された。フェラーリのライコネンによる逆転劇も可能になった。マクラーレンの二人が失格になっていたら、前代未聞の大騒動になったはずだが、ドライバー選手権の舞台は平和裏に維持される。マクラーレンにとって、1億ドル(115億円!)という罰金だけが残されるけれど、実質的にはマクラーレンが07年度に受け取るはずだった分配金(TV放映権料プラス賞金)で相殺されるという。(ロン・デニスは実質50億円の負担になると語っている)07年度のコンストラクターズポイントとの剥奪は最下位を意味するから、これによってスパイカーは選手権10位に繰り上がるSuperAguriも7位になるので分配金が増額されるだろう。これならば、他のチームはマクラーレンの処分について文句を言わないはずである。これが政治的な決着の舞台裏ということなのだが・・・。







Last updated  2007.09.14 19:06:28
コメント(0) | コメントを書く

Copyright (c) 1997-2019 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.