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2010.02.13
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カテゴリ:自然と生命
 ケニアのアンボセリ国立公園は、ライオンの生息地として知られている。しかし、干ばつで草食動物が激減したために、ライオンの危機が叫ばれている。草食動物は、水と草を求めて移動することができる。しかし、ライオンの一族には、強い縄張り意識があり、干ばつになっても水のある地域に移動することが難しい。肉食動物は、自分の縄張りにほかの肉食獣が立ち入ることを嫌う。威嚇しても立ち去らないときは、命をかけて戦う。
 一族で維持してきた縄張りに縛られて、地域を離れることができないと飢餓が始まる。干ばつなどで草食動物が激減すると、ライオンの一族は餓死するしかない。それが生息数を調製させて、弱肉強食の世界を形成してきた。ライオンが強くても、餌の草食動物がいなければ繁栄できない。
 ケニア政府は、飢えたライオンたちの餌として、数千頭のシマウマとヌーをアセンボリ国立公園に移住させるという。人身御供になるけれど、生息数の減ったライオンを絶滅させるわけにはいかない。干ばつによって、ライオンそのものが生息の限界を迎えているからになる。ライオンの生息数は種族維持に必要な数の限界にきている。
 アセンボリ国立公園のライオン族が衰退したのは、ゾウの生息数増加にあると言われている。同じ草食動物でも、シマウマやヌーはライオンが捕獲して餌にすることができる。ところがゾウは強い。一対一では、とてもかなわない。ライオンが集団攻撃で襲うと、ゾウを仕留めることができるが、ゾウも反撃するから、ライオン側の負傷も避けられない。よほどのことがない限り、ライオンが大人のゾウを襲うことはない。賢いゾウたちは子供を守る手段を知っている。
 ゾウは大量の草を毎日必要とする。それゆえに、ゾウの数が増加すると、草原や森は荒れてしまう。シマウマやヌーのようなおとなしい動物は、生息地を押し出されてしまう。ゾウが増えるとライオンは減少する理由は、気象条件と複雑な生態系にある。アセンボリ国立公園では、保護政策によってゾウの数が激増したことがさまざまな影響をもたらしている。ライオンからしてみると、餌にできないゾウの数が増えて、餌にしているシマウマが減ってはたまらない。大地の干ばつは、ライオンの窮状に輪をかける。ケニア政府が、ライオンの餌用として、シマウマやヌーを移住させるのも無理はないかなあ。





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Last updated  2010.02.16 13:07:06
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