カテゴリ:現代社会
朝鮮半島で何が起きるかを予測することは難しい。ソ連崩壊時に東欧諸国は独立して自由を獲得した。ドイツは東西の合体を果たすことができた。しかし、朝鮮半島では何も変化せず、今も独裁政権が続いている。この閉ざされた状態を米国が何とかしようとするのは無理もない。北側で核開発が行われているとすれば、システムが完成しないうちに、金政権を崩壊させる方法を練っているはずである。北側が大きな誤りをした現在が狙い目になる。
韓国は魚雷攻撃を北側によるものとして、徹底した封鎖を考えている。国連総長は韓国人なので、南北統一の大きなチャンスが転がり込んできたと考えている。北を支援してきたソ連はすでに消滅し、中国解放軍も事態を傍観している。商売優先の中国政府は、朝鮮半島に義勇軍を送る度胸を持っていない。となれば、中国を巻き込まないために韓国軍が単独行動するしかない。口だけの喧嘩を何十年続けても、南北統一は実現しないことがはっきりしている。 朝鮮半島に隣り合わせている日本や中国は、南北間で戦争が起きることを危惧している。発展した東アジアの経済に大きなダメージを与えてしまうことは避けられないからになる。しかし、金政権の存続を許すと戦争の危険と隣り合わせの未来が待っている。アメリカが北朝鮮の崩壊に動き出したのも仕方がない。米国こそが本当の敵だと主張する北側の考え方は誤っていない。 北側に友好的な政権が韓国にできると、北側の体制の崩壊は不可能になる。偶発的に生まれたチャンスをアメリカが見逃すはずがない。交渉は妥協できない厳しいものになる。北側の核開発が進まない段階で、先制攻撃を仕掛けるしかないというのがペンタゴンの戦略だろう。何十発もの核兵器を保有した段階になれば、うかつに戦争は仕掛けられない。アメリカ側の戦略に韓国政府が乗ってしまうと戦争は避けられなくなる。戦前の日本人が真珠湾攻撃を止められなかったように、南北双方が先制攻撃を狙っている。発火点は近づいている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.27 16:48:35
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