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2010.06.24
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カテゴリ:サッカー
 イタリアは、4年前の王座に就いている。イタリアのサッカーが世界一に上り詰めてから、わずか4年で予選落ちの憂き目を見るとは思わなかった。予選脱落の原因は、深刻なものであり、すべてを改善するには大胆な改革を打ち出せる指導者が求められる。リッピ監督は、あまりに自分のスタイルにこだわりすぎた。マスコミに迎合する必要はないけれど、サッカー理論を進化させないと、世界で勝ち続けることができないことを認識すべきだった。 
 どういうサッカーをするかは、監督の判断にゆだねられる。リッピは4年前のサッカーで南アでも勝てると信じていたようだが、あまりに甘すぎる。そもそも予選段階からイタリア代表に厳しい批判が集まっていた。これほど攻撃力のないやわなサッカーをしていたら勝てない。攻撃陣の得点力を鍛えておかないと、いざという時に役に立たない。守備重視では、攻撃力のない国には勝てても、ブラジルやアルゼンチンと互角には戦えない。
 サッカー戦術は柔軟性が要求される。リッピのように、一つの方針をかたくなに守ろうとすると、時代の変化についていけずに敗北させられる。ワールドカップでは、露骨に結果に出るからたまらない。過剰な自負心と狭小な戦術論がイタリアを敗北に追い込んだ。まさか、カンナバーロとザンブロッタとガットゥーゾがピッチに並ぶとは思わなかった。よほど4年前の栄光に酔いしれているらしい。ベテラン勢の動きは鈍く、ニュージーランドにさえ足元をすくわれる。カンナバーロ世代に代わる人材を育てていなかったことは痛かった。
 イタリア人が「かんぬきサッカー」を忘却する時代が来るとは思えない。強烈なFWが存在せず、高さを生かすサッカーができないイタリアは、極力失点を抑えて生き残るしかない。それには、絶対防御の戦術が求められるし、それを実現する人材が必要になる。カンナバーロの衰えは誰の目にもはっきりしているのに、世代交代を遅らせた指導層の責任は大きい。これはイタリアサッカーが衰退したというよりも、戦術や育成の方針を誤ったと言ったほうがふさわしいだろう。リッピの責任はあまりに大きい。





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Last updated  2010.06.29 11:54:29
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