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2010.06.26
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カテゴリ:国際経済
 メキシコ湾の海底油田事故は、太平洋を隔てた日本人に無縁と思われてきたのに、三井石油開発が採掘事業に深くかかわっていることが明らかになり、損害を賠償せざるを得ない立場に立たされている。米国社会では、原油流出事故を起こしたBPの責任が徹底的に追及され、環境汚染や漁業などの損害を全額賠償することになっている。被害総額は1兆円とも、2兆円ともいわれて、はっきりしない。原油の流出が続いている現状からみると、損害額は増加するばかりである。
 三井石油開発がメキシコ湾海底油田にかかわることになったのは、資源獲得競争の激化だろう。石油が産出できる地域は限られていて、すでに利権も確立している。日本人が後から出かけて行っても、新たな石油地帯を発見することは難しい。そこで、BPとの共同開発に喜んで乗ったのだが、メキシコ湾の事故ですべては失われてしまった。多額の賠償金が待ち構えている。メキシコ湾地域で石油を継続して採掘できる保証はなく、すべての海底油田開発はオバマ政権に凍結させられている。何の利益も上げていないのに、巨額な賠償金だけがのしかかる立場に追い込まれている。
 メキシコ湾の海底油田事故の原因は分かっていない。1600メートルの海底において、想定外の強い圧力が石油噴出孔にかかり、施設が大爆発したと考えられている。BPは爆発に対して有効な対策を打てず、流出する原油を船に吸い上げる作業を続けているにすぎない。あふれだす原油の量に対して、救いあげられる量が限られているから、湾岸地域の汚染は拡大を続けている。噴出圧力の高さが原因とすれば、下がるまで待つしかない。
 オバマ政権はすべての汚染損害に対して、BPが賠償することを命じている。それゆえに、石油メジャーのBPといえども、将来を楽観視できない。BPのお粗末さは、事故が起きた時の対応がほとんどされていない状況にある。今まで海底の爆発事故はなかったから、対応策を練っておく必要がないというのは無責任すぎる。事故が起きてから、さまざまな実験を重ねて、解決策を探るというのもお粗末すぎる。有効な解決策が発見されたころには、メキシコ湾の漁業が壊滅する可能性すらある。





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Last updated  2010.06.26 20:15:48
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