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サッカー

2010.07.15
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カテゴリ:サッカー
 卓越した能力を持つ選手が、すべての組織に受け入れられるとは限らない。南ア・ワールドカップで期待されたストライカーの多くが、多大な失望感を味あわせて敗退している。ルーニー、Cロナウド、メッシの3人は、ほとんど力を発揮できずに破れてしまった。目立たなかったビジャやスナイデルが得点の上位に名前を並べるという現象さえも起きている。ストライカーにとって、1か月の短期間勝負で確実な結果を出すことはむずかしい。
 ポルトガル国内では、Cロナウドに対する厳しい批判が巻き起こっているという。ポルトガルが敗退したのも、ポルトガルが実力を発揮できなかったのも、Cロナウドの責任であるという論調が続いている。これに、私生活上のスキャンダルがからんで、Cロナウドは四面楚歌の立場にある。このバッシングがポルトガル人のメンタリティと言うのならば、優勝候補にのし上がる時代は、なかなか来ないかもしれない。
 サッカーは、卓越した一人のプレーヤーがいても戦えない。組織力が背景にないと、トーナメントは勝ち抜けない。Cロナウドとメッシは、常に比較の対象になるけれど、独立独歩でゴールに突き進むCロナウドとバランスを計算できるメッシのサッカーに対する姿勢はかなり違う。Cロナウドは自分でゴールを奪うことに命を燃やす。メッシはバルセロナ流の組織プレイを愛する。
 ワールドカップになると、どのチームも失点を恐れて堅い守備陣を形成する。アルゼンチン代表のメッシは、相手側の徹底マークにあって、ほとんど力を発揮できずに終わった。組織から孤立していたCロナウドは、孤軍奮闘するばかりで、チャンスにさえめぐりあわずに空回りで終わった。
 マドリードのモウリーニョ監督は、Cロナウドの特質に合致させた攻撃戦術を組み立ていると語っている。ポルトガルのように組織の一員としての存在では、その能力が発揮できないことを察知している。遠慮せずに好きなように突進することが、Cロナウドの力を発揮できる方法論だと熟知している。派手な遊び人と呼ばれるCロナウドが、実はマドリードの練習時に最初にやってきて、最後まで練習することを知って、Cロナウド中心の戦い方を進めていくことを決めたらしい。確かに組織の中に埋没しているCロナウドは魅力がないし、その能力も発揮できない。マドリードの新戦術が気になる。






Last updated  2010.07.19 13:20:09
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2010.07.04
カテゴリ:サッカー
 マラドーナ流のサッカーは、気分を第一に考えるもので、戦術面の工夫はほとんどない。強豪イングランドを破ったドイツの速攻を計算しておけば、こういう形で戦うことはありえない。もちろん、過剰な自信家のマラドーナが戦術を守り第一に切り替えることはあり得ない。ドイツ側の厳しいマークにあったメッシは、前線で動きがとれずに、下がるケースが多くなった。攻撃の要のメッシが機能しなくては、アルゼンチンの得点力が激減する。テベスやイグアインも為す所なく終わっている。メッシに頼りきった戦術の甘さを批判されても仕方がない。
 アルゼンチン側に全然チャンスがなかったわけではない。欧州CLで優勝したインテルには、アルゼンチン人のレギュラーが4人もいる。しかし、DFサネッティも、MFカンビアッソも員数外に置かれて、代表に参戦できなかった。インテル優勝の原動力になったミリートも、本番ではほとんど使われずに終わっている。マラドーナ監督は、インテル式の守備重視サッカーを嫌っていたのかもしれない。守りにサネッティやカンビアッソがいれば、インテルの戦い方を吸収できたはずであり、これほどの惨敗を喫することもなかっただろう。
 スペインリーグで得点王のメッシは34点、イグアインは27得点している。二人で61点なのだから、綿密な攻撃戦術を練れば、アルゼンチンは大爆発していたはずである。しかし、メッシは決定力不足に悩み、本来の力を発揮できなかった。テベスやイグアインも部分的にしか活躍できていない。これでは、ドイツの運動量と速さに太刀打ちできない。それがわかった時には、どうにもならないほど大敗していた。
 バルセロナのメッシとアルゼンチンのメッシとでは何が違うのだろう。同じ人間なのに、まったく得点シーンに見放されていた。リーグ戦の疲れやプレッシャーが原因という見方もあるが、原因は攻守の中核になる選手の不在にあるだろう。スナイデルやビジャのような攻撃の起点をつくれる選手がいない。仕方がないので、メッシが下がってボールを受け、攻撃の起点になろうとした。しかし、この動きはドイツ側の計算済みであり、前戦とはほとんど結びつかないで終わった。メッシが悔しがるのも無理はないが、技術だけでは勝つことは難しい。分析と戦術と連携がないとアルゼンチンでも惨敗するという教訓だろう。






Last updated  2010.07.04 19:33:03
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2010.07.03
カテゴリ:サッカー
 世界一強いと呼ばれていたブラジル・サッカーの最後は、あっけないものだった。ルイス・ファビアーノ、カカ、ロビーニョの3トップは快進撃を続けていた。前半だけを見ていたら、ブラジルが敗れるとはだれも思わなかっただろう。序盤のロビーニョの先制点を見ると、いったいブラジルが何得点するかという期待を抱かせていた。オランダは防御一辺倒になり、良さが消されていた。しかし、忍耐は後半に報われる。スナイデルの蹴ったFKをMFメロがなんとオウンゴールを演じて、台無しにしてしまった。目測を誤ったのである。
 同点になるとにわかに活気づく。ブラジルに圧倒されていたはずのオランダが反撃に出る。オランダはさまざまな作戦を練っていた。ブラジルの高さを恐れて、コーナーキックを低い弾道で蹴る。それをカイトが頭で流してスナイデルにつなげる。こういうプレイは偶然には起きないから、何度も練習を重ねていたのだろう。ブラジルのDFは、背の低いスナイデルの存在を忘れていた。
 ブラジルの技術と組織力は高い。普通に戦うと、攻撃陣にかき回されて終わる。しかし、スナイデルはインテルに所属していることも忘れてはならない。弱体のチームが強豪に勝つ戦略をモウリーニョから学んでいる。相手の選手を徹底分析しておけば、ブラジルさえも怖くないことを証明した。むしろ、焦ってレッドカードをくらったのはブラジルになった。ロッベンを止めることはブラジル人にとっても、やっかいなことを実証している。どうして、あの瞬間にふんづけたかは、メロにしかわからない。
 世界サッカーのレベルは高く、日本はとても太刀打ちできないと考えられていた。ところが、戦術や作戦次第では、世界と互角に戦うことができることが日本人に理解できた意味は大きい。日本に足らないのは攻撃力であり、この点に関しては、アルゼンチンやブラジルに見劣りするけれども、オランダのような戦いをすれば、勝ち抜くこともできる。残念なのは、PK戦になる前にどうしてFW森本を起用しなかったかだろう。得点できる素材をう盛らせておいたことが悔やまれてならない。






Last updated  2010.07.03 15:35:02
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2010.07.01
カテゴリ:サッカー
 南アワールドカップの記憶に残る事件の一つは、イングランドの惨敗になる。南米のブラジルやアルゼンチンに対抗できる国は、事実上イングランドしかないと思われてきたのに、あっさりとドイツに敗北している。実に情けない戦いぶりで、本領をほとんど発揮できていない。自信満々だったカペッロ監督の首も、風前のともしびになっている。敗因はさまざまから語られているけれど、はっきりしているのは、主力選手が年をとって、走りまわれなくなっていることに尽きる。ドイツのカウンター攻撃を二度も食らうなどは、テリーはどうしたかと疑うしかない。
 イングランドの弱点は情報収集にある。ドイツのサッカーをあまり研究していないことが露骨に出ている。ドイツのサッカーはめっぽう速い。攻撃も守備も、惜しむことなく動く。このサッカーを確認していたならば、鈍足のMFを起用することは危険を招く。実際に試合の中では、オジルとミューラーのカウンターの速さに誰もついていけない。これでは簡単に守備網を破られてしまう。スタミナを持たないベテランを重用すると、こういう弊害が避けられない。
 カウンター攻撃の新戦法を見せたのがドイツだった。こういう新戦法を見ると全員攻撃は失点の原因になる。点を取ろうとして、前に出れば出るほどカウンターが決まる。ドイツは何度もシュミレーションを繰り返して、決定機を生み出すように仕掛けた。ボールを奪い取ると、素早くパスを出す。どこの地点に出すかを事前に決めてあるので、ドイツ側は全く迷わない。快速二人組の速さは群を抜いていて、イングランドのDFはミューラーのシュートを見守るしかなかった。
 ワールドカップを勝ち抜くことは難しく、実績や名前はほとんど役に立たないことも証明された。あらゆる知恵を絞って勝つしかなく、情報の収集によって、細かな対策を立てておくことが必須になる。不調の選手は、たとえルーニーであっても使わないという判断を下さねばならない。それができて、ようやく五分に戦える。アルゼンチンは遠かった。
 






Last updated  2010.07.02 14:32:01
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2010.06.29
カテゴリ:サッカー
 ブラジルやアルゼンチンに代表される南米サッカーほど厄介なものはない。個人の技量や戦術がアジアと違うだけでなく、予想外の展開が待っている。シュートを打つにも、パスを通すにも、きわどい側を選択することに生きがいを感じるらしい。それはチリやウルグアイでも徹底されているから、ほかの大陸の人間が闘う段になると苦労させられる。南米を抑えられるのは、イタリアやイングランドだと思われていたのに、さっさと敗退させられた。オランダやスペインは攻撃型サッカーなので、南米と試合をやるのはつらいだろう。ドイツがアルゼンチン、オランダがブラジルと対戦することになったが、勝つ自信はなく、選手の足が震えていることだろう。
 アジア諸国は、地理的に南米と対戦する機会が少ない。それゆえに、実戦になると、個人技の強さと突破力に手を焼く。ドリブルやきわどいパスをつないで切り崩すことを生きがいにしている選手たちを止めることは難しい。さらに予測がつかない動きをするから厄介になる。マイコンが北朝鮮GKの右を抜くシュートを打つ決断力が、いったいどこから来るかを検証することは不可能だろう。動きが予測できないと、効果的な対策も生まれない。あとを追いかけるような守備だと、ドイツ大会のブラジル戦のようにボコボコにされてしまう。
 南米のチリは、そのサッカースタイルをワールドカップで高く評価されていた。ところが、ブラジルはチリにサッカーをさせなかった。チリ特有の鋭い攻撃がブラジルDFに簡単につぶされてしまう。ブラジルDFは普段のんびりしているように見えるが、危機の時には全力でつぶしにかかる。まさに野獣の獰猛さを発揮する。あれほど切れ味のよかったチリの攻撃が簡単に止められるとなると、ブラジルから得点を奪うのは難しい仕事になる。
 メキシコの小技の効いた遊び心満点のサッカーは面白かった。日本や韓国は途上国なので、正統派のサッカーをしたがる。パスの途中でドリブル遊びをしたりしない。メキシコ人は自分を表現するためにボールを転がし、保持力も強い。それゆえにほかの大陸の人間がメキシコと対戦すると、動かされて疲れてしまう。動きが鈍った隙をつかれて失点する。こういう小技サッカーをアルゼンチンはどう料理するかと思ったら、あっさりと封印してしまった。慣れているのである。
 パラグアイのサッカーは読み解きがたい。前後左右に動きまわるのを早めに抑えつけるしかない。アルゼンチンやブラジルのDFの動きが参考になってくる。パラグアイの選手にフリーでボールを持たせると危険だが、パスを切ってしまえば怖さはなくなる。ボールを奪ったならば、DFラインの裏へ通すのが賢い。南米のDFラインは崩されると弱い。正面から攻めてもはじき返されてしまうのに、横や裏側を使って崩していけば、日本側にもチャンスが生まれる。岡田作戦本部はブラジルとアルゼンチンンの戦い方を分析しているだろう。そこから何かをつかめれば、パラグアイは怖くない。スペインやポルトガルと戦うよりも、ずっと楽な相手なのだから。






Last updated  2010.06.29 11:34:27
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2010.06.24
カテゴリ:サッカー
 イタリアは、4年前の王座に就いている。イタリアのサッカーが世界一に上り詰めてから、わずか4年で予選落ちの憂き目を見るとは思わなかった。予選脱落の原因は、深刻なものであり、すべてを改善するには大胆な改革を打ち出せる指導者が求められる。リッピ監督は、あまりに自分のスタイルにこだわりすぎた。マスコミに迎合する必要はないけれど、サッカー理論を進化させないと、世界で勝ち続けることができないことを認識すべきだった。 
 どういうサッカーをするかは、監督の判断にゆだねられる。リッピは4年前のサッカーで南アでも勝てると信じていたようだが、あまりに甘すぎる。そもそも予選段階からイタリア代表に厳しい批判が集まっていた。これほど攻撃力のないやわなサッカーをしていたら勝てない。攻撃陣の得点力を鍛えておかないと、いざという時に役に立たない。守備重視では、攻撃力のない国には勝てても、ブラジルやアルゼンチンと互角には戦えない。
 サッカー戦術は柔軟性が要求される。リッピのように、一つの方針をかたくなに守ろうとすると、時代の変化についていけずに敗北させられる。ワールドカップでは、露骨に結果に出るからたまらない。過剰な自負心と狭小な戦術論がイタリアを敗北に追い込んだ。まさか、カンナバーロとザンブロッタとガットゥーゾがピッチに並ぶとは思わなかった。よほど4年前の栄光に酔いしれているらしい。ベテラン勢の動きは鈍く、ニュージーランドにさえ足元をすくわれる。カンナバーロ世代に代わる人材を育てていなかったことは痛かった。
 イタリア人が「かんぬきサッカー」を忘却する時代が来るとは思えない。強烈なFWが存在せず、高さを生かすサッカーができないイタリアは、極力失点を抑えて生き残るしかない。それには、絶対防御の戦術が求められるし、それを実現する人材が必要になる。カンナバーロの衰えは誰の目にもはっきりしているのに、世代交代を遅らせた指導層の責任は大きい。これはイタリアサッカーが衰退したというよりも、戦術や育成の方針を誤ったと言ったほうがふさわしいだろう。リッピの責任はあまりに大きい。






Last updated  2010.06.29 11:54:29
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2010.06.22
カテゴリ:サッカー
 ワールドカップは、歴史的に欧州や南米の強豪国が強く、アジアやアフリカは弱者という状況が続いていた。過去の実績の違いから、欧州各国が優遇されることが当たり前になっている。この流れを崩したのが、南アワールドカップになる。欧州の強豪と呼ばれた国々が苦戦し、次々に脱落していく。圧倒的な強さを発揮すると思われていたスペインやイングランドさえも強さを発揮できない。王者イタリアさえも、かったるいサッカーを続けている。
 強い国はアルゼンチンとブラジルに絞られつつある。南米に対抗できるのは、オランダと爆発したポルトガルに程度だろう。豊富な戦力を持つコートジボワールでさえも、ブラジルに軽くあしらわれて終わったのは驚きになる。アルゼンチンのメッシを止めることのできるDFを見ていないことからも、南米勢を止めることは難しい。ドイツ大会では、その役割をイタリアとフランスが果たしたけれど、今回は両国とも世代交代に失敗して絶不調であり、トーナメントに進出できるかさえも疑われている。
 戦力だけからいえば、アジア勢は不利になる。守備的なサッカーを展開すると、それなりの強さを発揮できるけれど、前に出て攻撃を仕掛けると、カウンターをくらいやすい。アルゼンチンのような攻撃型サッカーを90分続けることは、今の段階では望めない。攻撃を仕掛けるとカウンターをくらいやすくなるし、息切れした瞬間に猛攻撃を仕掛けられてしまう。攻守のバランスを取るには、世界レベルのストライカーがアジア地域に生まれるまで待たねばならない。
 南アでは、日本や韓国のサッカーが注目を集めた。それは欧州や南米とは異なるスタイルをしているからだろう。アジアのサッカーは途上段階にあり、一つのスタイルを形成するまで熟達していない。そこで、さまざまな戦法を取り入れて、アジア式スタイルを形成する段階にある。アジアサッカーの正解がどこにあるかは鮮明ではないけれど、高さを生かせない以上、別の方法論を追求するしかない。背の低いアルゼンチンやイタリアに解決策があることは間違いないのだが、紆余曲折を重ねるだろうな。






Last updated  2010.06.24 16:46:12
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2010.06.21
カテゴリ:サッカー
 ドメニク監督とアネルカが口論をし、それがマスコミに暴露されたことで、アネルカは強制送還の処分を受けることになっている。このフランス協会の処分に対して、選手団は反発して、全員一致で公開練習をボイコットした。窮地に立たされたドメニク監督は選手たちを説得したようだが、彼らが意志を変えることはなかった。フランスは予選リーグ脱落の危機に立たされているけれど、その元凶が監督と選手団との確執にあることが鮮明になってきた。
 フランスのドメニクも、イタリアのリッピも、前回大会で決勝を戦っている。それゆえに名将だという通説が流れている。そのために古いスタイルのサッカーを脱却できず、固執する。そのスタイルに対する反発が強いことが根底にある。フランスが準優勝したのは、必ずしも監督の采配ではなく、選手たちの血と汗の結晶だったからになる。そのことを指揮官が理解していないと、万骨枯るを察知する選手たちの信頼を失う。
 アネルカはドメニクとの口論の後に謝罪を拒否している。アネルカの発言が、単なる罵詈雑言ではないことを暗示している。指揮官に対する作戦上の批判だった可能性が高い。周囲にいた選手たちはそれを聞いているので、アネルカの追放が誤りであることを知っていた。ともに苦労して南アにやってきたのに、そんなことで強制帰国させられてたまるかという反発もある。冷静沈着なアンリでさえも、ボイコットに賛同している点からも、功罪ははっきりしている。
 サッカーの世界ではさまざまな処分が行われる。それは恣意的なものが多いのに、反論は許されず、選手が汚名を着ることが多い。監督と口論して強制送還では、誰もがアネルカの態度を批判する。しかし、実情を熟知している同僚たちは、その結論が誤りであることを訴えたかったのである。本当に批判されるべきはアネルカでなく、ドメニクであることが公然となって、フランス協会は面目を失墜するだろう。現場で何が起きているかを調査もせずに、残酷な結論を下す愚かさを批判されても仕方がない。第3戦でフランスは復活するだろうか。






Last updated  2010.06.21 06:07:45
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2010.06.20
カテゴリ:サッカー
 スナイデルは苦労人だろう。レアル・マドリードを追放されて、インテル・ミラノに移籍してきた。この段階では、落ち武者の扱いを受けていた。マドリードはサッカー選手にとって頂点であり、オランダを離れて戦ってきたスナイデルにとって晴れの舞台だった。しかし、新戦力の補強によって、スナイデルは無用の存在になった。体制変革による移籍は、つらいものだったに違いない。Cロナウドやカカなどのスター選手を大金で集めて、世界を制するという方針に未練はないけれど、腹が立ったことは間違いない。
 ミラノに移籍した当時のインテルは、とても名門と呼べるような戦力を有してはいなかった。戦力不足の原因は、イタリアサッカー界の貧しさにある。資金不足に陥って、カカを売却せざるを得ないACミランの苦しさをイタリア中が共有していた。王者インテルも補強資金が不足していた。モウリーニョの求める戦力を集めるには、唯一の金になるイブラヒモビッチを売却して、移籍金稼ぎをするしかない。バルセロナがエトーとイブラヒモビッチの交換を申し込んできたことは幸いだったろう。数十億円の補強資金を手にすることができた。
 インテルの戦力補強は地味なものに終始した。バルセロナを追放されたFWエトーと安かったFWミリート、資金稼ぎのために売却されたMFスナイデルとバイエルンからやってきたDFルシオ、どこに所属していたかも知らなかったモッタとムンタリが呼び寄せられた。このメンバーを見たとき、インテルが欧州を制覇することを予見できた人間はいなかっただろう。地味で格安の選手たちが活躍できるかは、まさにモウリーニョの鑑識眼にかかっていた。
 最初の難関は、CL予選リーグのバルセロナだった。この試合に、スナイデルは10番をつけて出場している。しかし、バルセロナのパスサッカーに翻弄されて、全く抵抗できなかった。それどころか、予選落ちの可能性すらあった。幸運が味方して、予選リーグを乗り切ったインテルを待っていたのが強豪チェルシーだった。チェルシーはFWドログバ、アネルカ、カルー、MFバラック、ミケル、ランパード、DFテリー、マルダ、カルヴァーリョ、イヴァノビッチという豪華メンバーが並んでいる。
 インテルの守備陣は変動していない。DFルシオだけが新参であり、サネッテイ、マイコン、サムエルが守備に就く。MFスタンコビッチ、カンビアッソ、モッタが中盤を構成する。FWはエトーとミリートにスナイデルが加わって3トップになる。チェルシーとの戦力の落差にがくぜんとしたものだったが、双方の違いはスナイデルの存在にある。モウリーニョの戦術をピッチの上で再現する役割がスナイデルの本領であり、ピッチ上の知恵袋だった。チェルシーの良さを消し、弱点を突くには、スナイデルのような戦術家が必要になる。。
 チェルシーとCSKAモスクワを倒したインテルの前に、再びバルセロナが登場する。誰もが予選リーグの再現を予感していた。メッシを中心とするバルセロナは全盛期にあり、FWイブラヒモビッチさえもいる。そこで、演じられたのが後世に残る守備戦術だった。メッシの動きを止めることは難しい。そこで、パスコースを消して、メッシの進入路をふさぐ作戦に徹した。
 メッシを封殺すれば、失点の可能性が減る。バルセロナの戦い方を分析して、それを封じる戦法を研究してから戦かうしかない。FWの二人が最終ラインに入って、DFを補強するなどは、バルセロナ相手でないと思いつかないだろう。この段階では、スナイデルは世界有数のMFとして認知されていた。スナイデルから眼を離した日本代表が一発くらったのは仕方ない。勝利への執念が違う。デンマークのFWベントナーを止められるかにかかってくるけれど、すでにオランダは成功していることがヒントになってくる。






Last updated  2010.06.20 14:38:18
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2010.06.15
カテゴリ:サッカー
 惨憺たる結果を続けていた日本代表がよみがえったのは、まさにイングランド戦の戦いぶりにある。この試合は、日本のサッカー史を変えるゲームになっただろう。プレミアのレギュラークラスを集めたイングランドを抑え込むことほど、難しいものはない。腕利きのルーニーとランパードとジェラードの3人が攻撃の起点になるのだから、普通の国は混乱して、守備が崩壊させられる。イングランド勢は体格や体力が優れているだけでなく、戦術レベルも高い。こういう相手と戦ったことが、サッカー観が変化させた。
 まともに戦うと惨敗することが分かっていれば、相手を研究して対策を立てるのが当然だろう。アジアの予選では、日本が王様なので、日本式のサッカーを貫徹できる。しかし、相手がイングランドやコートジボワールだと、この発想は全く通用しない。まず守りを固めて、惨めな結果を出さないように工夫するのが人間になる。どう計算しても、戦力に圧倒的な差があれば、それを埋め合わせる戦術が必要になる。そこで、方針を変えて、守備重視の布陣を敷いてみた。なんとこれがイングランド相手にまぐれあたりして、システムにに変化が生まれた。
 DF闘莉王と中沢は変えられないので、ボランチの位置に阿部を入れる。この布陣が予想外に強豪相手に機能する。主将に長谷部を抜擢した理由も、新たな布陣と戦術に文句を言わせないためだろう。闘莉王と阿部と長谷部は、浦和で並んでいた仲間になる。互いの気持ちや技能を熟知している。闘莉王と阿部は、前線に飛び出しやすい性格を持っている。そこで、長谷部を前において蓋をした。他のメンバーだったら、即座に喧嘩になるような役割だが、長谷部なら問題にならない。
 守備重視サッカーに一番反発するのは、おそらく中村俊輔だろう。俊輔はサイドバックやボランチの攻撃参加を強く求める。どうしても攻撃中心のサッカーを捨てられない。となれば、先発メンバーから外すしかない。俊輔を外した内部事情は、ワールドカップ後に暴露されるだろうが、戦術の切り替えに対応できない点が第一の理由になる。
 攻撃の起点は、前線の3人で構築するしかない。前線のメンバーが少ないからチャンスは限られる。ロシアとフランスで、大型DFの圧力を経験している本田と松井を配置したのは当然だろう。しかし、弱点がある。二人とも1トップの経験が不足している。そこで、大久保を含めた3人に、自由な動きを許した。玉田や岡崎だと、大型DFにブロックされてしまう。1トップの経験が豊富な森本は、まだチームになじんでいない。オランダ戦に勝つには、点を取るしかないが、引き分けならいもありうる。誰を攻撃陣に配置するかで、オランダ戦の勝敗を分けてしまうから、悩むだろうな。






Last updated  2010.06.15 17:50:17
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