私と環境問題
実は 1年ほど前から 友人たちと環境問題と関わっています。まだあまり周りの方々にも ご説明していなかったので この場をお借りしてご報告させていただきます。私が関わらせていただいているのは、NPO法人地球友の会 関西委員会(申請中)といいまして、母体となっているのがNPO法人地球友の会です。そしてその活動はユネップの活動支援です。ユネップとは、ユニセフ・ユネスコと同じく国連の機関で、国連環境計画と言って、国連諸機関の環境に関する活動を総合的に調整管理し、国際協力を促進していくことを任務としています。まあ判りやすく 関西ののり的に言えば、「ユニセフは子供、ユネスコは遺産、ユネップは未来の地球を計画すんねん」となるようです。昨今、環境問題!環境問題!と騒いでいますが、今の日本では、なかなか身近に感じることは出来ないのも事実です。そこで、きょうは私達の代表が私達の活動についてわかりやすくまとめていただいたものがありますのでここにご紹介させていただきます。以下引用『知ることから全てがはじまる』NPO法人地球友の会 関西委員会 佐 野 公 則 私は昨年からNPOの活動に参加しています。その活動とは、国連のUNEP(国連環境計画)を支援するものです。支援活動は大きく分けて二つあります。先ず一つは、UNEPが年4回発行します機関誌を、日本語訳し、日本国内の中学校、高校、図書館その他の青年教育施設に無料で配布する活動をしています。もう一つの支援活動は、UNEPが4年に1回フォトコンテストを開催しております。我々はこのフォトコンテストで入選した作品約130点を用いて、日本国内はのみならずアジア各国で随時写真展を開催していっております。そんな活動の中で、去年長坂優さんという方との出会いがありました。この長坂さんは、36年前にブラジルアマゾンに開拓移民として入植をされご苦労の末、農地を作って行かれた方です。その長坂さんが、十数年前から植林活動をはじめられました。それは何故かと言いますと、アマゾンの森林が十数年前から乱伐により物凄いスピードで消えているのです。その消えて行くスピードというのが、毎分29ヘクタールに相当し、アマゾンの森林の約16%が、今や自立再生不可能な荒廃地、まさに砂漠化してしまったとのことです。このアマゾンの森林が地球上の酸素の3分の1を生産しております。この乱伐された木材は輸出されますが、その2分の1はわが国日本が買い取っています。長坂さんは、「我々の植林活動は、救急隊員みたいなもので、応急処置でしかありません。ですから残念ながら、根本的な環境悪化の解決策にはなっていないのです。私は地球の環境悪化の最大の原因は、人間の強欲だと考えております。」と申されました。私はこの意味がよく理解できず、長坂さんとお別れしてもずっとそのことを考えておりました。すると或る時「あっ!なるほどそうだ!」というところにやっと行き着きました。それを一例を上げてお話します。1997年に京都会議が開催され、京都議定書が締結されました。この議定書では各国ごとに地球温暖化の最大の原因といわれる二酸化炭素等の排出量を削減する目標数値が定められました。これをアメリカは拒否しました。アメリカという国は、二酸化炭素等の排出量が世界NO.1の国です。“そんなことに合意したら自国の経済が停滞してしまう!自分の国さえ繁栄し、豊かであり続ければそれで良いのだ!”というアメリカの態度のように思います。私はこの考えこそが、長坂さんの言っておられた人間の強欲ではないかと思います。ただ残念ながら日本も正に強欲の塊です。京都議定書では6%削減が日本の目標数値であります。しかし、現状では削減どころか7%UPしているのです。日本国は、我々国民に今の地球の状態を正確に伝え知ってもらう事にもっと力を注ぐべきだと思います。その上に立って大きな声を上げて国民に協力を呼びかける。それが何より必要だと思います。IPCCという国際機関が“このまま行くと2100年には地球の平均気温は3℃から最悪5.8℃まで上がる”と発表しました。平均気温が3℃上がると日本海の砂浜は90%消滅すると言われております。『知る事から全てがはじまる。』今日の私の話のテーマであります。現状を正確に知る事により、多くの人が環境に関して意識を高めていく。これが何より必要だと思います。知らなければ行動など起こせるものではありません。そこで地球の現状を知って頂く手段として、我々がUNEPに代わって日本国内で発行しております地球環境の情報機関誌があります。これをお読み頂いた方、又写真展をご覧頂いた方々が、少しでも地球の環境に意識を向けて頂けたら有難いと思い、この活動をさせて頂いております。また、友人のもりきちさんも2006.06.28のブログにて紹介されていますので ご参考にしてください。