というわけで、(写真)は相変わらずのトマト風味のボルシチ。シカ肉の洋風煮込み料理を作り始めたばかりのころは、コンソメスープでわりとクリアーなタイプを作ってましたが、最近はこれ一辺倒。肉を軟らかくするには、ダッヂオーブンを使ってるので、時間をかけて煮さえすればいいんですが、クリアーなスープはそうはいってもあんまり長く煮ると濁ります。でも時間をかけないと肉に味が浸みません。もちろん、肉は煮る前に一度焼いて香辛料で下味をつけておきますが、なかなか難しいものがあります。そこいくとトマト風味、楽して肉に味をつけられます。カレーだと、カレーならではの香辛料も使うので、きっともっと簡単に肉に味をのせられるかもしれません。
で、私はこのトマト風味のちょっとすっぱいのが好きですが、猟友会のメンバーの多くは嫌がります。年代の違いもあるかもしれませんが、どうもそれだけではないようです。シカの肉が、こういうシチューになってることそのものに、得たいの知れない違和感を感じるようです。一度、ハンターの溜まり場になってる飲み屋にタッパーに入れて持って行ったんですが、ほとんどだれも手をつけませんでした。もうひと手間かけるとこのシチュー、ミートパイの具にもなるし、私はとても気に行ってるんですが、子どもも最近はカレーの方がいいというし―。嗜好って難しい。