山に来たらラーメンでしょ。というわけで、普段、里では絶対食わないインスタントラーメンですが、山では必需品。磐梯山山頂でのたった20分の休憩にストーブで湯を沸かしてラーメンを作り、冷やして持ち上げた缶ビールをあおりながらラーメンをすすります。シャラカップなんかを持ってる人で食いたいという人がいればおすそ分け。汗で出つくした塩分の補給にはもってこいだと思ってます。(写真)じゃ見えにくいですが、今回はコーンと乾燥ワケギを入れ、オリジナルの塩ラーメン。これまた、里のラーメン屋でも絶対飲み干さないスープも、全部飲んじゃいます。
で、ラーメンの効果。山では、温かい飲み物が意外と体力の回復に役立ちます。歩いてる時にあれだけ噴出していた汗も、山頂ではぴたりと止まります。どんなに発汗性のウエアを着ていても、汗の蒸発とともに体温を下げます。山頂でのラーメンは、単に周りの人が食っていないものを食う優越感を満たすだけでなく、安全に下山するための体力維持のための無意識の知恵じゃないかと思ったりします。
さて、福島でラーメンといえば喜多方。本場の喜多方ラーメンを食ったことのない私は、今回の山行で、たとえ高速のサービスエリアでもいいから食いたい―という願いはかないませんでした。生涯、私にとっての喜「多方ラーメン」は、磐梯山での山頂の一杯ということになるかもしれません。