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カテゴリ:祖母の日常
今日施設から家へ帰ると、台所の電気が点いていました。
流し台のところに祖母が立って何かをしています。 私 「婆ちゃん、何しよるん?」と、覗き込むと洗い桶の中にジャガイモの山です。 我が家は農家ではありませんが、義母は野菜作りが趣味で畑を借りて作っています。 でも、素人ですから出来が良かったり、悪かったり・・・このジャガイモも種芋のようにちっちゃなイモばかりでした。 祖母はそれを見つけて「料理をしよう!」と思ったのでしょう。 ちっちゃいイモですから皮を剥くのも大変でしょうが、ピューラーで一生懸命に剥いていました。 私 「婆ちゃん、せんでええよ~私がやるから・・」 祖母 「いんにゃ・・わしがやる。悪いか!」 私 「悪くはないけど・・・後で「足が痛い」とか「たいぎ~い」とか言わんどいてよ」 祖母 「言わんわい!」 私は祖母にやらせてみようと思いました。遠目で見守っていることにしました。 認知症になる前は、料理はいつも祖母と一緒に作っていました。でもここ2年~3年は作っていません。何があったのかは分かりませんが、突然思い出したのかもしれません。 祖母は嬉しそうに鍋にイモを入れて、砂糖を入れて、醤油を入れて・・・・しばらくコンロをいじっていましたが、「火が点かんぞ!」と言いました。 祖母が認知症になってから、安全のためにガスコンロを買い換えました。 このコンロは右の上にある小さなスイッチを押してからでないと火が点きません。 祖母にはその仕掛けを教えていないので火を点けることができないのです。 それでも万一、誰もいない時に点けることがあってはいけないので、私がいないときにはコンロの点火スイッチの乾電池を外しています。 私が火を点けると何度も何度も鍋の中を見ながらイモを煮ていました。 そしてできあがり・・・・ちょっとつまみぐい・・・ん~懐かしい祖母の味付けです。 以前は火をかけたまま忘れてしまい焦がして鍋をダメにしたりしていたのに、今日は焦がすことも無く美味しくできました。 できあがると祖母は満足そうに部屋に戻っていきました。いったい祖母に何があったのでしょう・・・ちょっと戻ってきたのかな・・・ 今日は朝、祖母をお風呂に入れました。祖母がいろんなことをするのはお風呂に入った日が多いです。血行が良くなって元気になっちゃうのかもしれませんね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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