介護が快護であるように・・・・

母のリハビリは１階のデイサービスの器具を使って毎日していますので、デイで来られるお年寄り達とも顔馴染みになって、いつも何人かは声をかけてこられます。

今日も手の運動をしている時に、９１歳のお婆さんが話しかけてこられました。

このお婆さんは、高齢にも関わらずとてもお元気な方で、頭も足腰もしっかりされていて、誕生日会などの催しの時には、手作りの衣装を身に纏い、１００円ショップで買ってきた小物や電飾をピカピカさせながら踊られる方です。

いつも「こんにちは～」と大きな声で挨拶に来られるのに、明るいのですがちょっといつもとは違う感じがしました。

お婆さん　「こんにちは～」
私　　　　「こんにちは」
お婆さん　「この間、誕生日会があったのを見られましたか？」
私　　　　「いいえ。デイサービスのは見ていません」
お婆さん　「そうなの～それは残念。職員さんが手品なんかされて楽しかったのに～」
私　　　　「そうですか～・・それは惜しかった。」
お婆さん　「私は９１歳だけど、私がデイサービスに来た当初はこんな催しはなかったの。
　　　　　　ボランティアで来られる人はあっても、皆２階の特養に行かれて１階のデイは素通りよ～」
私　　　　「そうですか～」
お婆さん　「だから「よし！それなら私がやってやろう！」って思って踊るようになったの」
私　　　　「ふんふん」
お婆さん　「派手な衣装を作ってね～踊ったら皆が喜んでくれて～・・１０年間やったのよ～」
私　　　　「１０年間・・・すごいですねぇ」
お婆さん　「でも・・・職員さんたちも踊ったりするようになっちゃって、私はもう踊っちゃダメだって、リ・・り・・りクエストされちゃった」
私　　　　「・・・・もしかしてリストラ？」
お婆さん　「そうそうリストラ・・ハハハハハ」
私　　　　「それは残念ですね。とても楽しかったのに・・」
お婆さん　「そうなの～・・でも職員さんのも面白いから見に来てあげてね」
私　　　　「はい」

そこまで話した時に職員さんに呼ばれて、立ち去っていかれました。

以前とても楽しそうに踊っていたお婆さんを知っていますので、踊るのを止められたのは寂しいのだろうな・・・と思いました。

でも、９１歳の高齢を考えると職員さんもお体のことを心配されたのだろうな・・・と思いました。
この間見たときにも、踊りが終わって次の衣装に着替えるたびに、お婆さんを車椅子に乗せて職員さんが更衣室まで全力疾走してました。看護師さんが血圧を測りながらやってましたもの・・・

９１歳でリストラ・・・・お婆さんにはちょっと寂しいかもしれませんが、無事に退職を迎えられて良かったんじゃないのかな・・・って思いました。