ポッカで学んだ指標 EV/EBITDA倍率
日経新聞1月18日付朝刊の「企業価値を探る」というコラムでEV/EBITDA倍率という指標を知りました。日本語に訳すと企業価値/利払い前税引き前償却前利益「~前~前~前」とあって、ワードでは緑のチェックマークがつきそうな利益の名前です(苦笑)ポッカといえば2005年末に上場廃止後、MBO(経営陣による企業買収)の先駆けとなり順調な滑り出しをしています。このMBOの金銭面で支援した投資ファンドはアドバンテッジパートナーズ(AP)といい、確か、通販大手のニッセンもAPを引き受け先とする70億円以上の第三者割り当て増資をするという記事を同じ新聞内でみたので、かなりの注目ハゲタカファンド・・・・じゃない投資ファンドといえると思います。ポッカが「順調な滑り出し」といたった根拠として、株主価値がどのくらい向上したかの指標として挙げられているのがEV/EBITDA倍率EV英語:Enterprise Value日本語:企業価値算出式:EV=株式時価総額+有利子負債-現預金EBITDA英語:Earnings before Interest, Taxes, Depreciation, and Amortization日本語:利払い税引き前減価償却償却前利益算出式:EBITDA=営業利益+減価償却費こうしてみるとあんまり難しくないですね。EBITDAは当期純利益と比較して、諸々の「特殊項目」や「一時的項目」を排除した「その企業が行っている主要事業から得られる収益力の指標」ということになります。つまり、EV(企業価値)がEBITDAの何倍になっているかを表す指標で、企業の買収に必要な時価総額と、買収後の純負債の返済に必要な金額を、EBITDAの何年分で賄えるかを表わしていることになります。2009年3月期に再上場をねらてっているポッカ。再上場、そしてその後の買収・・・・なんてことがあるとかないとか、動向見守りたいです。