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萬華鏡-まんげきょう-

萩大名(はぎだいみょう)



大蔵流「萩大名(はぎだいみょう)」

大名(シテ)太郎冠者 庭の亭主

【あらすじ】
京都に訴訟で滞在していた遠国の大名が晴れて解決。
(今も昔も訴訟なるものはあるんですね)
せめて今日の名残に、観光でもしよう。・・・と、とある庭園の萩を見物に行くことになります。
しかし噂では、その庭を持つ亭主は和歌好き。来客には必ず一首所望するという。
困った大名。和歌の心得などさっぱりない!
そこで太郎冠者は自分が一首作りますから、それを暗記してお詠みになればよろしいでしょう・・・と
『七重八重九重とこそ思いしに十重咲き出づる萩の花かな』
と、太郎冠者の作った和歌を伝授してもらい出かけていきます。
ところが、この大名、茂山千作先生曰く「アホなやっちゃ」、和歌を暗記できないばかりか、庭を誉め損ない、庭の亭主に失笑されてしまいます。
太郎冠者は懸命に身振り手振りのヒントを送り、そんな大名に和歌を詠ませようとしますが、間違えてばかり。
太郎冠者はバカバカしくなって、帰ってしまいます((((((^_^;)サササッ
一人残された大名は最後の七文字(荻の花かな)を思い出せず、ようやく思い出したと思われたところが、「太郎冠者の向こうずねと鼻の先」などと言ってしまい、亭主に呆れられるのです。



千三郎さんのお話に
千作(先生)は、ここに出てくる大名について、
「アホやけど、ええやっちゃ」
「(演じるときは)明るうやりや~」
と仰るそうです。←京都弁があやしいですが、よかったかな

こういう不出来でアホな大名は現代で言えば、身近にいる「どうしようもない上司」に置き換えて御覧になっても面白いんですね。
(゚-゚)(。_。)(゚-゚)(。_。)うんうん・・

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