解散を急ぎ真っ当な日本のリーダー選出を目指そう
わが日本はかつては強くて清潔で秩序正しく正義感あふれる国でした。教育レベルも高く欧米との出会いに際しても即座に文物を取り入れ、消化し、世界の最先端の技術を身に付けました。武士の時代から近代国家に生まれ変わり、世界の一等国になり国際連盟の常任理事国になるまでに半世紀しかかかっていない。全く驚くべき能力です。これらさまざまな近代化の成功は日本独自の高い精神文化に基づいたもの。明治の成功は、それ以前の日本人の精神文化の賜物であります。先日の学学習会で「経済が先か、道徳がさきか」という議論に花が咲きました。江戸時代の米相場の先物取引など、どれだけ不作であっても決まった相場で取引をする。信用取引は、正直者同士がいて始めて成りたってきた制度。信用取引が破綻してEUでは青息吐息。信用取引は日本だからできる制度であり、そもそも農耕民族でなく狩猟民族での信用商売は無理なのではないかとの話がでて大いに納得。今日ではインサイダー取引など不穏当な話が出る世界ですのでいかがとは思いますが。日露戦争の戦費借入金も日米の戦争中ですら払い続けた律儀な国だからこそ世界からの信用が高い。戦後の復興も「奇跡の」の形容がなされるほどです。世界経済がこれほど疲弊しているにかかわらず、円高が続く。これらはそれまでの日本人が作り上げた信用がものをいっている。それを日本人は大和魂とか日本精神と呼ぶ。大和魂とは、日本人の極日常の立ち居振る舞いであり、勤勉、正直、親切、正義感などといっていいでしょう。 しかし、現在の日本はどうだろう。団塊の世代は愛国心がないなどと批判はされますが、成功体験はある。多くの面において成功ばかりしてきた。戦後の復興は戦前の教育を受けた人々の指導と姿勢のおかげで団塊の世代が改革を担い、成功体験を積み重ねてこられた。しかし、50歳以下はこの体験が少ない。デモストなどやってでも回る時代はよかった。企業も世界に雄飛しアジアの指導者的立場についていた。しかし、これらはそれまでの日本人が刻苦勉励して築いた信用があったればこそ。悲惨なアジアの解放の一大行事に参加して植民地政策を放棄させた先人の血みどろの努力の恩恵が団塊世代に幸福をもたらした。 しかし日本人がその国家価値を「忘れさせられた」と同時に、近隣の数カ国は「君子」たる日本のあら捜しをなし、「下克上」闘争に入る。共産シナは富者への攻撃をなし、足を踏んだ者が忘れても足を踏まれたものはその痛さを忘れない」などと正義ぶって富者に慰謝料を常に要求。協議が成立しても、気のいい日本につけ込んでくる。韓国には財産分与をたっぷり出して送り出しても、まだ足りない、あのとき本家にプレゼントしたものを返せなどと言いたい放題。代がわりした本家側は大いに譲った末に、結んだ証文すら見返そうとせず、お前がこんなに困っているならと,返すつもりのない金を貸す。韓国には弟の分までの財産分与だぞとわたしても弟とは喧嘩中だから渡さない。 北は、兄貴に渡した分をおれにもよこせ。分家に出てから食えなくなったからその分まで金をくれという始末。 思い出せば、この兄弟は食えずにロシアにいじめられていた子どもたち。それを養子にもらって育て上げ、結果、財産分与をおえてのち別のうちを立てたはず。日本の番頭たちが生きていたときはまだしも、世代が変わって両国は本家からもっと取れると自分で思ったか、どこぞの国から入れ智恵をもらったかそれは知らない。 本家は、分家とはいえ、かつて一緒に住んだものをあしざまに言わず、世話をかけたなあといつでも金を渡す。その金が彼等の自立にはまったく逆効果であるのを知ってかしらずか。 本家の果した重大な価値を教えてくれていたマレーシアマハテイール首相やさまざまな事実を知っている国がいる間はまだよい。新たな番頭は、家の歴史をアメリカに書き換えさせられており、悪さばかりを本家側はしてきたなどという言葉を信じ込まされているから厄介。道楽息子がいても、本家の金、信用があるうちはよかった。しかしバブルがはじけたときから身を振り返らずにいたものは一気に転がり落ちてしまった。 どうすればいいのか。今一度親父がどういう気持ちで家を興し守り発展させてきたのかを見つめ直していくこと。先祖に守られていることにまず感謝し供養し、顕彰していくところから出直さねばならなかったのに、いまだそれに気付いてもいない。 つつましくする(公務員の経費節減)ことすらせず、働かず(企業の成長戦略を作らず)増税(今の家族から借りまくる)だけで、おれが番頭と威勢を張るのみ。しかし幸いなことに番頭は選挙で決めるとのルールがある。浪費をやめて家族が元気になるように出来るものを選べるのだ。 無論新しい日本の番頭は家の歴史を正しく知り、立派な本来の家風を取り戻す人間でなければならない。 選挙はいずれにせよ、ぼんくらにはもう勝たせない。勝たせてはいけない。