草莽の記    杉田謙一

2008/04/04(金)09:14

「靖国」映画中止記事に思う

政治(90)

毎日新聞名古屋地方版に靖国上映延期記事が出ている。 「客の安全を考えた」名古屋シネマテーク支配人 保守系団体中止要求の見出し  保守系団体の二人が同館を訪れ、「映画は見ていない」と断ったうえで、内容が靖国批判だとして上映中止を求めた。平野支配人が「靖国神社を肯定的に描いた映画と同時上映してはどうか」と打診したが拒否され、物別れに終わったという。上映初日の予定だった五月三日は憲法記念日で政治色が強い日でもあり、平野支配人は「少し前からこの日のスタートは難しいと考えていた。延期は圧力に屈したわけでなく、あくまでも自主的判断」と話す。  さらにさまざまな上演支援の記事を載せ、正義が上映側にあるが如き騒ぎではないか。  同時上映案にしても、靖国の関心を高める意志という弁明があったため、私が、ならば靖国の、「凛として愛」などの映画を上映するべき、と言った後で、出てきた言葉にすぎない。  事前の電話にて、代表者は映画を見ていないと従業員が言っていたので、靖国を金儲けに使わないでといった時、一週間前に見たとの返答。  学生時代は「べ平連」の活動に参加していた程度といわれたが、国事に関して何十年もかかわってみえた方が、「靖国神社に関心を持ってもらいたいと思って上映を企画」されたとは、いまだ遊就館さえ行かれてもみえないで、よく言われる。  とってつけたが如き同時上映の話。ことは国の金が入った映画を、靖国関係者が内容に賛意を示してみえない状態で、上映されるのは無責任。既成事実を靖国に反対する外国やその影響下にある団体に利用されると、拒絶したわけである。  まずは出演者の合意をとって、あなたたちが靖国の何たるかを知り、説明できるようにしてから上映か否かを考えるべきと忠告したのである。ちなみに金儲けではなく、収益は靖国神社に奉納するがそれならどうかとの提案もあったが、私の関知すべきことではない。自然と出したいと思われるなら出されると良かろうし。まずは靖国の前に立たれ、ご英霊と対面されることから始められたい。こう提案し、解っていただき、喫緊に靖国に行くと確認していただいた。  余りに軽いのである。表現の自由を言えば何でも通るわけではないのである。私は心の問題を問うてきたのである。  

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