草莽の記    杉田謙一

2008/05/15(木)21:13

罪なき「BC級戦犯」の慰霊祭 ラバウル・マヌス慰霊祭参加

三ヶ根(8)

ラバウル・マヌス慰霊祭に参加して        於 愛知県幡豆郡 三ヶ根山頂 二時より  北海道から九州まで、全国各地から三ヶ根山にお集まりになられて、豪州軍によりBC級戦犯として処刑された百四十五烈士のご遺族、関係者による慰霊祭が執り行われた。  私も妻を伴い、友とともに参列。非道な無実の罪をきせられ処刑されたご英霊の方々の慰霊をさせていただいた。参加者は総員30余名。  東條由布子女史も東京よりご参列。以下、会長様の追悼の詞    追悼の詞  平成二十年、風薫る五月の候、私どもラバウル・マヌス親睦会に連なる関係者一同、再びここ三ヶ根の聖地に相集い、ここに鎮まれる我等が父祖同胞、殉国者百四十五烈士の御霊を慰める第三十四回法要を催行するに当たり、一言所感を述べ、諸霊に対する追悼の詞とさせていただきます。  奇しくも今を遡ること六十年前、唱和二十年、わが国は未曾有の国難に際会しました。それに先立ち父祖らは一身を擲って君国の為に奮闘されたのでありますが、武運拙くこの南冥の地において祖国の敗戦を迎えられました。  然るに、その後、思いがけもなく、戦勝国側による一方的且つ理不尽なる戦争裁判に列することとなり、戦争犯罪人の汚名を着て、かの地において非業の最期を遂げられたのであります。  その最期は誠にご無念、ご受難としか申しようのないものでありますが、翻って見れば、この尊い御受難の上に、その後の祖国日本の幸多き再生と、私共子々孫々の至福がもたらされたものと信じております。  その後、残された同胞・遺族関係者等、相集い互いに相励ます奇怪を設けて参りますうち、この三ヶ根の地を卜し、ここに諸霊の偉業を称える一碑を建立、私どもはこれをよすがとし、在天の英霊に対し、年々慰霊の誠を捧げてまいりました。本年は34回目の御慰霊の儀となります。これはすでに人の一世代をこえる時空を画するものでありますが、私どもはさらにこれを超え、子々孫々に至るまで、烈士らの御偉業を相伝え、これを心の寄る辺としてまいりたいと念じております。  願わくば、在天の烈士諸霊、さらに安らかに、此処に鎮まられてのご冥福の在らんこと、ひたすらお祈り申し上げますとともに、諸霊の深き御志を継承せんと念ずる私どもと祖国の平和と繁栄、そして至福にたいし、なお深き御慈愛と御加護を賜りますよう、心よりお願い申し上げる次第でございます。  平成二十年五月十五日         ラバウル・マヌス親睦会                 会長  西村 誠 昼はそば打ちしていただく。白黒のそば。黒く見えるが、実は白だったとの思いを込めてのそばであると名人が言われた。ありがたく頂戴した。  ごぼうを捕虜にご馳走した事を、木の根を食わせたとして処刑されたかた。スパイ活動を捉えて処罰したのを住民虐殺として処刑されたかた。  実に非道な処罰である。  戦犯として処刑された方に全く犯罪者はいないことを是非知っていただきたい。実に無念である。  三ヶ根には各部隊の慰霊碑が90基余り。看護婦の碑、愛馬の碑なども。殉国七士の墓もある。  私どもも「三ヶ根の仲間たち」という会を作り、花替えや水替え、お掃除などの奉仕をさせていただいております。心ある方のお越しを是非お願いいたします。ゆうとぴあ三ヶ根という店を構えております。お立ち寄りください。また、台湾に桜の植樹も毎年行なっております。(墓守をしていただいている伊藤さんご夫妻に感謝)

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る