草莽の記　　　　杉田謙一

犬山市より開示があった。

後援申請書類の巻頭に第二回犬山春節祭綱領挨拶文が記載されている。

昨年度は　　国がだめなら地方から友好の音声を上げようと恥ｍあった犬山春節祭。初日は大雪、二日目は雨、やっと三日めで好天を頂き、８０００人もの皆さんにお越しいただいた。右翼めいた方々も会場の周りで騒がれたが、犬山警察の万全の防衛体制の中何事もなく行事は進んだ。もちろん、実行委員長や役所には抗議の電話があったが、どれも正統性の無いものと思われた。
（中略）
昨年と今年度の犬山春節祭の違いは、昨年は中国だけに焦点を当てたが、今回は韓国にもご参加戴きたいと考えている。両国とも国家間では大変関係が冷え込んでいるので、今こそ地方から声を上げていくべきだろう。そしてこれらの国々が友好をめざして進んで行くのはもちろんの事だが、考えてみればこの地域は旧暦を長い間使用してきている。使わないのは極東において日本を始めそれほど多くないのではないか。この旧暦、時代の産物のような響きもあるが、日本をはじめ東部アジアの国々にとってはとても理にかなった暦であるということだ。
（中略）旧暦を使用している，或いはゆかりの深い国々がしっかりスクラムを組んでいくための契機に犬山春節祭がなればと考えている。そこで今年は、韓国の参加も促して行きたいと考えている。本年、韓国総領事館を伺い犬山春節祭への韓国の参加も打診したところ大歓迎で、中国総領事館も好感をもって受け取ってくださった。様々な困難が待ち受けていることは理解しているが、中国にも韓国にも姉妹都市をもつ犬山は一致団結して、東アジアの友好の輪を広げていく、起爆剤となっていければと考える。　　以上

この趣旨にて国宝犬山城に隣接する体育館全館を四日間に渡り使用、減額・免除を申請、許可を受けている。結果、競技場柔道場ステージロビー第一。第二会議室多目的室１・２柔道室調理室を有する体育館を３日間で１３４８５円。最後の４日めは「アジアからヘビー級ボクサーを輩出することで東アジアの友好を推進するためのアジア友好プロボクシングを開催」との理由で興行。流石にこれには完全な営利の為、６２８１５円をしはらっている。
　体育館前の広場には飲食店の為にテント１３張りを無償貸与をうけ、店舗にて営業活動をされたのでしたが連日での使用料はなんと０円。無論夜もテントなど置きっぱなしである。

　観光名所犬山城周辺はタダでさえ密集し、今年の一月十一日午後７時２０分ごろにこの商店街で大火事があったばかり。飲食店「犬山ローレライ麦酒館犬山城下町店」から出火、同店が１階に入る木造２階建ての建物が全焼したほか、周囲の飲食店など少なくとも７棟に延焼した事件。原因は漏電という。伝統ある家並みが焼失。期間中に何かあったらと思うと、タダで貸すなど腑に落ちないはなしではないか。

　申請には、「犬山警察署のご協力を戴き万全の警備体制を敷き、不測の事態が発生しないようにしております」との添え書きがあるように警察に警備をさせる前提での開催。確かに占有スペースに要員配置されたのかどうかは知らないが、その場所では本来警察がマークするコリア系と思しき左翼活動家の所謂「しばき隊」なる青年らが陣取り、「天皇いらない」「だから侵略されるんだ」などと叫んでいた。実行委員の誰もが制止すらしないし警察も同様に放置。場所は実行委員会が占有する地区内のこと。これが日中・日韓友好なのか、大いに疑問を持った。

　昨年は大雪、今年の春節祭もメインの日曜には雨にたたられ、気の毒にすら思われるほど。
　しかし、どう考えてもチャイナの祭りを市が後援するなどありえないし、犬山の象徴、国宝犬山城の入り口に陣取って何日間も韓国とチャイナだけの祭りを許す感性は私には分からない。隣接する神社に申し訳ないことではないか。市民団体が独自に開催するならまだしも、市の後援までつけ、資金的にも便宜をはかるとは。そこまでして市民の感性を逆なでする必要はなかろうに。

　市民はなぜに反発するのか。其れはチャイナ政府が今現在侵略した地のチベットウイグル南モンゴルで虐殺を続けている事に対してや、尖閣を取りに来ている現状を市が追認することになるから。韓国は竹島を返さず、侵略した際に４０名ほどの日本人死傷者を出しながら詫びもせず、未だ理不尽な侵略をやめないことや、従軍慰安婦問題などの捏造史観を日本に強要することなど。これを地方といえども容認するが如き「後援」付けを市がなしたから。地方都市ではどこもこんな馬鹿げた危険な事をする市はない。あたかも某総理が、個人の名で訪露して黒海のクリミア半島占拠を認めると同様な反日行為。主催者はそして犬山市はこれに気づかないのか。
犬山市に後援はずしを要請するしかなかろう。