草莽の記　　　　杉田謙一

我が家に同居していた娘夫婦の家がやっとできて間もなく引き渡しとなる為、荷物まとめや部屋の整理を手伝う。
４人の子供を育て上げてもこうして核家族となってしまうことは嘗て、思ったことがなかったがこれが現実。
町内でも家が絶えてしまう危険性があるご家庭も数多い。日本全体の問題なのかと身に沁みて感じつつある。
先祖の祭りも月命日のお勤めがない家がとても多いようだ。墓の御守もできなくなる家庭が増えてしまう。戸主制度が無くなり、家制度がますます崩壊していくとしたら先祖とのつながりはますます希薄になってしまう。豊かな地域とつながりも希薄となってしまう。由々しき問題でありましょう。

　かといって外国人の流入は危険性があまりに高い。同化できる範囲を超える流入がなされれば伝統文化が大きく揺らいでしまう。

その前にまず、今生を受けている者たちが歴史伝統の体現者とならねばならない。国思うものにとって喫緊の課題であります。

少子化を防ぐとしながら「妊婦保険料のねあげ」を成すのは合点がいかぬ。子育て支援に逆行した政策ではないか。再考を求めたい。

あさ７時より燃えるゴミのチェックをおえ、町内歩道の草取りと袋詰めを行う。５袋を回収場所に運ぶ。これは町の衛生委員がご病気になられたため、臨時の衛生委員としての責務。他にご葬儀の後処理として祠堂法要の追加や会計などをなす。全てを成し終えて三ヶ根に走る。久しくこられなかったが、皆さんのおかげできれいな花が咲いており私のうえた菊も花を咲かしてくれていた。しかし、まだまだ整地も進まぬまま。本腰を入れてなさねば。久しぶりに妻、子、孫も連れていく。

知人から部屋のドアが閉まらず、扉もうまく閉まらないとの言葉がありお宅に駆けつけて修繕。ただ、水道漏れが止まらない事態は私では無理でしたので業者に入ってもらう。喜んでいただき満足感あり。