草莽の記　　　　杉田謙一

久野潤先生が大阪観光大学講師としてまた百田先生の日本国紀の監修者として　論壇にデビューしてくださったことに心から祝意を述べたい。

先生は下呂での人間魚雷の黒木少佐の慰霊祭のたびにお会いでき、昨年は安城市での建国講演会の講師に来ていただいていた。

神武天皇の東征が稲作文化の定着を目指しながらの者だったことをお話に成り大いに感銘を受けたご講演であった。
すばらしく研究熱心で浜松の賀茂真淵記念館でもお名前を拝見し足り鳥居奉納者の御芳名欄にも記載が残っていた。豊田の足助重範公の史跡取材にもお越しになり、先日は孝明天皇の玉鉾神社にもお見えになられたと知人から伺ってもいた。

今年も愛知に来ていただいてお話をいただくつもりであったが私からの最終確認が遅れて他の地にてご講演成されたのでしたが。

先生が名城大学での教鞭を減らされて大阪をメインになされたのは愛知県の者としては残念ではあるが、日本の歴史学の大改革をなされるであろうことは誠にありがたい。ぜひ来年には再度お招きいたしたき学者であります。

学生らの企画で陛下御即位３０年の記念講演を３月半ばに桜華会館で行ってくれる。これほどうれしきことは久しぶりの事。

私の学生時代を思い出せば学内での活動に手いっぱいで講演会などを大学の外に出て行ったのは三島義挙追悼の慰霊祭が初めての事だった。昭和４８年の１１月２５日である。社会人をも呼び掛けて成せたことは実に大きな転機であった。それまでは学内学生相手で全くの孤立無援。全てが学生仲間だけで作り上げねばならぬ愛国活動だと思い込んでいた。社会人になられた先輩以外にまさか同憂の人がいるなどと意識などする暇もなかった。

正に閉ざされた空間の中に日々を過ごしていた。本当に金もなく、下宿では家から無断で持ってきた米だけ。それにケチャップだけをかけて食べていた状態。主張をガリきりして配り、名大付属高校で教育実習をしていた際も昼休みには大学に戻ってビラまきをしていたほど。

私が大学を卒業してからは急激に愛国学生の活動は下火に。

学生が国の再興を思って動いてくれる時代が来たことには言うに言われぬ感動を覚えるのであります。

さて今日も母のリハビリにつきそう。１０時半から。今日は脳のＣＴ撮影と医者との面談。もうしばらくすれば全快とはいかないがリハビリを終えることも可能との医者の判断をいただく。本当にありがたいことです。

明日２２日から３日間岡崎市役所で陛下御即位３０年奉祝記帳がなされます。各市町村もおそらく実施の事と思います。ぜひ県庁ないし市役所にて奉賀帳の記載をいたしましょう。