草莽の記　　　　杉田謙一

ゴーン氏の密出国にはまさに唖然とした。仮にも日産トップを務めた人物がかかる行為をなすとは。

最近、裁判所の決定は人権は弁護士の要請に迎合したかのように実に安直な容疑者保釈なり逃亡助長を手助けする判断をしているのではないか。

治安の良さ、世界一を誇った日本が、どうしてこんな姿になったのか。

まだテロなどの容疑者でなく国民に不安を与えるわけではないとはいえ。これで現実的に裁判での決着がつかないことになりそうである。保釈を要請した保証人にはそれ相応の責任と義務を課さねばおかしいであろう。

法治国家でありながら法の不備を抜け穴としてよからぬ行為をなす者たち。これを名を知られたゴーン氏がなし、さらに象徴侮辱罪がないから罪に問われぬとして国家国民の象徴足る天皇陛下に対してヘイトの限りを尽くした知事など、情けなき限りであります。

性善説が通用しない時代になってしまった以上、法の整備がなされねばかかる好ましからぬ事件が続発する。法整備の不備の歪みが、人心を荒廃させることを認識しなくてはならない。

同時に国民道徳の復興が急務でありましょう。

　日本の教育の復活こそ、国家の最大の使命である。

かつて小泉元首相が所信表明演説で一躍有名になった「米百俵」の話を思い出す。

戊辰戦争に敗北、壊滅的な打撃を受け、窮乏のどん底にあえいでいた越後長岡藩に、明治三年、支藩であった三根山藩から、百俵の救援米が届けられた。

飢えに苦しんでいた藩士たちは、当然、米の分配があるものと考えていたところ、当時藩政を担っていた大参事・小林三郎は、このすべてを売却し、学校設立の資金にすることを決定した。とんでもないことだと騒ぎ立て、詰め寄る藩士たちに対し、三郎は毅然としてこう言いました。

「百俵ばかりの米を家中の者で分けてみたところで、一日か二日で食い潰してしまう。ならば、この米で学校を建て、この国の将来を担う人材を育成したいのだ。今でこそ、ただの百俵だが、やがては一万俵になるか、百万俵になるか計り知れないものがある。いや、米俵などでは比較できない尊いものになるのだ」と。

虎三郎は「立派な国造りをするには、三十年先を見通し、これにふさわしい人間をつくることが何よりも重要である」との信念を終生貫き、藩の教育改革をなしていった。

　今の時代、目先の利害に執着して即座に利益を得ることが良しとされる。ゴーン氏の日産経営もそうした展開。社員のリストラにより利益を確保して業績を一気に回復された。しかしトヨタやナショナルのような社員のリストラはしないとの熱い理念はここにはない。その荒療治が何のためだったのかといえば会長の収入のため。この感性にはさすがに重役といえどもついていけなく、年俸かくしや家族への利益供与を不当として解任への道を切った。国法を何とも思わず、脱法行為により海外逃避をなすゴーン氏に日本国民はすっかり愛想をつかしている。当然であろう。
　　
　同様に不自由展への追及を受けた知事も詫びることなく、逆に開きなおし我こそが正義ととんがっている。まさに自己保身を最優先し、国家国益を損なおうと意に介さない。国民の心をどう木津傷つけようがお構いなしに「芸術」に講義するのは憲法違反などの自己防衛論を繰り返す。将来の子供たちに皇室尊崇の念を与えぬことがトレンドであるかのような弁をなして皇室侮辱軍侮辱をなす。これで将来の日本を担う子らに与えるマイナスの影響は固定されてしまった。時分の権力維持のためには皇室すらも下に見させて今の利を求めていると言わざるを得まい。

今まさにマスコミ、為政者。、経済人も含めて公民教育、特に道徳教育の総点検をなさねばならない。

令和の新時代を迎え皇室についての国民の認識はそうとうに是正されてきているきがする。日常を生きる国民が根っから悪人であるはずはない。しかしなぜ悪の心を抱いてしまうのか。それは出会う人の縁。朱に交われば赤くもなり無垢の白い世界にいればおのずと汚れをふき取ることを心掛ける。

ならばその触れ合う縁を整えるのが大人の責務。

様々な民間教育があります。国家全体でみれば四季折々に巡ってくる祝祭日。これを生かさぬ手はない。

こうしたときに国旗を掲げ、世のためにありたいとする心を養うのは価値大きこと。まずは企業人から掲揚を進めていくべきでありましょう。

とりわけ愛国者を辞任される方は祝日国旗掲揚は必須とお考えいただきたいものだと思う。

午前５時半、国旗を降ろしに走る。町内の氏子総代のご母堂が元日にお亡くなりになられた連絡が入り、今日がお通夜のため、夜の降納の時間が取れず結果この時間になる。とはいえ祝賀の国旗であるので中心街の５０本ほどはそのまま掲揚。降納は夜中としますが。８８歳になる母と同年の方で大の親友。母の落胆の様子が気になってならない。

街中で昼間に降納していると通行の皆さんが「ご苦労様と」と声掛けしてくださる。ご自宅で国旗を出してくださっているところもちらほら出始めてきたことを実感。これが一番うれしい。

　朝８時半家に着くと、家族でモーニングに出かけるという。すぐに用意して遅れて参加。小学校に入った孫に数遊びを教える。３×３の魔法陣の作り方、５×５の作り方と足し算を教えてみると数に興味を持ってくれた。東京に住んでいるので世にいう私学受験のご父兄の意識を聞くとその団地では７．８割が中学受験をする予定だそうでびっくり。孫は保育園でしたし、今も学童保育に通って両親の帰りを待つ状態で親としてはもう勉強に関心を持たざるを得ない様子。大変な世界だなあと同情。それほど都民が公立を避ける理由がわからないのだが。孫には本をいっぱい読めば頭はすぐよくなるからそれでいいよと言っておいた。やはり異常な世界のようだ。

「天皇陛下のパレードには行ったけれど少ししか見えなかったよ」と孫が。それで十分だ。

親にポケモンの本を買ってもらってはいるが彼女の弟は保育園でも家でも教えたことがない。しかし名前も変化もよく知っているので聞けばお友達から聞いて覚えたのだという。まあ情報はそんなところから入ってくるようだ。子供の知識はすごいものだと感心する。

家に帰って国旗の整理。次回は１３日成人の日です。掲揚にご協力くださる方を募ります。


追記、急ぎ準備して母を迎えに行くと通夜は明日とのこと。私の聞き間違えであろうが、急いては事を仕損じる。まさに名言とその言葉をかみしめた。

　明後日５日は豊橋陸軍墓地清掃。１時より。葬儀後直行予定。ご参加くださる方ぜひよろしくお願いします。