草莽の記　　　　杉田謙一

なんと４月２９日の殉国７士墓前慰霊祭まで中止の連絡が入る。

　これだけは中止にならぬと思っていたので驚きである。

　
　奉賛会さんの決定ですから致し方ないことですが。

　いまだ東条閣下はじめ７名の軍人をさげすむ教育が払拭されない中でこの決定はやめてほしかった。
　友が、ならば僕らだけでも、これは賛成。しかし奉賛会の皆様も苦渋の選択。

　なしたいがなせない気持ちをこらえての決定なのでしょう。仰々しくうたって慰霊祭をなすわけにはいかないのでささやかに有志だけでなしましょうと答えておいた。おそらく百八観音様の慰霊祭に次いで成せばと提案。

　こうなれば７士を貶めた田中隆吉を語らねばなりません。自己の怨念をもとにくにおもう上官の非をあげすろ位、自己防衛に走った人物。武士の風上にも置けない人物。これは道義に反する汚い行為。


家人から今日ぐらい家の仕事をしなさいと命じられる。
朝６時半からの町内の仕事、ビン缶の回収作業と燃えるゴミチェック、さらに神社清掃を終えてのちは家の畑仕事をなす。これは気分がよい。サツマイモの畝づくりもうまくいき、夏ミカンの枝払いや石垣のコンクリ補修など、久しぶりに家周辺の作業を行う。

コンクリ補修に面白さが出て、町の公民館の庭のコンクリ補修や歩道の補修などの作業に取り掛かる。

屋根業者が瓦修繕の見積もりをもってきてくれた、下から見ると見えないが屋根に上って点検し写真を見せていただくと相当傷んでいる。台風被害がここにもあったのかと驚く。これでは風が吹くと雨が入ってしまうと指摘いただき、早速修理の要請をした。事実、一階天井には雨漏り跡が。しかし理由がわからなかった。プロの目はさすがに違うと感心。

家にいると日ごろ成しえなかったもろもろが気になってくるものだ。久しぶりにコンクリ作業をする。たたきの修復や石垣の修復など。さらに歩道のへこみの修復など。

これほど活動行事が中止となると個人主義的な動きとなってしまい、数学の漸化式などに没頭してしまっているのに気づく。いかんとは思うがつい時間を忘れてしまうのだ。

 

地域や国家にかかわる意識が軽薄になってしまいがち。習い性となる前にやはり動かねば。明日は豊橋に走ろうと思う。