草莽の記　　　　杉田謙一

どこかで読んだ話ですが、救命ボートに乗り移らせねばならないとき波が荒く、怖がって海に飛び込まない人がいる。彼が英国人ならば「君は紳士だね」といえば「もちろん」と答え、真っ先に飛び込んでくれる。ドイツ人ならば「船長の命令だ」といえばよく、イタリア人には逆に「飛び込んではいけないよ」といえば命令や体制が嫌いだから飛び込む。アメリカ人は「保険は十分かけてあるといえばよい。日本人にはそっと「皆さん飛び込んで見えますよ」とささやけば飛び込むとあった。

　確固たる意志を持たずに世間を気にする性格を言い当てたものだろう。むろん作者は日本人に個性がないこと、体制にさからわぬ従順さをあらわし、批難めいた話を作ったのかもしれない。

良くも悪くもこうしたバランス感覚を多くの日本人が持っているといえましょう。

悪く出たのが今回のリコール捏造署名。何十人が集まって捏造署名を欠いている姿を見て皆がやっているのだからと疑問を打ち消して参加されたようです。右往左往するマスコミの主張に無批判について行ってしまう無責任さはしかし時には重大な破局へ導かれてしまうのです。

お上の方針にさからわずに来た徳川３００年の歴史が日本人の性格形成に大きな影を落としているのかもしれません、

マスコミが健全ならばそれは良いのかもしれませんがそうでない現状では非常に危険な道。無意味なあやまった判断に進む危険性は大きいのではないでしょうか。

学校教育で例えば試験、満足点をとれなくて誰しも成績表を見るたび落ち込み体験をずっとしてきたわけです。小学校中学校での学習は公民として身に着けるべきと国が定めた義務的学習に過ぎなく、研究者になる人以外には努力することの大切さを学び取るためのものに過ぎないとも言えましょう。しかし、ケアレスミスばかり。そのたびに情けない自分をいやというほど感じてきている。劣等感が染みついてしまう。学校の成績は単に個人のほんの一つの才能評価に過ぎないことを思わない人が出来てしまう。中には努力することを放棄して、努力するものを小ばかにしたりいじめ対象にするグループができてしまう。寄らば大樹の陰、うまく合わせりゃよいと思考を止めてしまう。

これを変えねば。

ではどうすればよいか。

今日、三ヶ根にて豊橋市からお見えの会社の社長氏とお会いして話をする機会があった。日本をささえる子供らに力強く生きていく決意を抱かせるには何を語ればよいか。とつぜんこうきかれたのでした。

学校の授業で職業体験があるが、おそらくその導入授業でしょう、講演を頼まれたそうで、どんな話をしたらよいかを相談されたのでした。

生徒さんらには自信を与えることが大切だと常に思っているのでこのように語ってみた。

まず観の転換を迫ったらどうでしょうか。

何度も頑張ったのにやっぱり自分はダメな人間なのだ。

「だめだと老いの葉誰ですか、兄弟ですか。先生ですか、親ですか。

自分の生活の何分の一、ごく一部しか見ていない人でしょう。違いますか。それも心の中まで見てくれての言葉ですか。ちがいますか。

だめというのは自分の心が言っているのですか。

本当に言っているのなら今の気持ちは何ですか。涙が出てきてたまらない自分とは何ですか。木や市くて残念でたまらない気持ちは何ですか。

層じゃない自分自身の心があるから。本来だめな自分ではないというじｋ悪があるから今の悔しさ、涙があるんじゃないですか。

こんなにやったのにまた失敗。いつも僕は・・・と思っていませんか。

いつもって今までのことでしょう。ダメだって言ったってきょうまでのｋ音でしょう。今日からの自分もそうだって誰が決めつけるのですか。周りが決めつけようが自分の心がささやこうが、そんなものは今までの自分をしか見ていないからでしかないよ。自分の価値は今の自分の心が決めるものｍ。人生の主人公は外にはない。他人の目が決めるものではなく、機能の自分が決定するものでもない。今やろうとする自分の心が決める。これしかないんだよ。

ここから話をしましょうよ。今ある自分の命のこと、それこそ命のバトンの話でもいいし立派に生んで育ててくださった両親のこと祖父母曽祖父など2の何乗の命の継承のこと。かけがえのない命の受け継ぎの結果が今の字部員であることなどに気づかせることをまずやりましょう。

これが心に入ってから社長の人生観を語られたらどうでしょうか。

こんな話が出来たのは久しぶりのことでした。じぶんで語りながら、ああ今の自分にその実現がなされていないことを恥じていました。

大樹の陰意識を払しょくするための手段はやはりディべートの推奨。この訓練をすれば、マスコミにながされない自立心が育つだろうと私は思うが、またいつか記載したいものです。

社長さんにはぜひ良き感動を子らに与えてもらいたいものです。

さて三ヶ根作業を終えて選挙応援に名古屋に走る。女性陣の熱意には素晴らしき吸引力が備わっている。山下氏をなんとしても押し上げたいとの思いがひしひしと伝わってくる。

仕事で３時半には離脱してしまったが申しわけない思いです。

明日も町内の仕事が終わってからの参加ですが。がんばりたい。多くの皆様の威激励を深く感謝します。

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