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カテゴリ:三国志・中国史
瑞兆・怪異ネタ後漢書1-2です。
長すぎたので2つにわけました。 〔廬江瑞兆ラッシュ〕 顕宗孝明帝紀 第二 ○(p148)六年(63)二月、王雒山(おうらくさん)に宝鼎を出し、廬江太守之を献ず。 ○(p157)是の年、巢湖(そうこ)に黄金を出し、廬江太守以て献ず。 ★いろんなものが出てきますね廬江郡。 湖から黄金が出たなんて、ゴールドラッシュばりの騒ぎにならなかったのでしょうか。 この年は各地に麒麟や醴泉などの瑞兆も出現したそうです。 粛宗孝章帝紀 第三 ○(p199)八黄龍有って泉陵にあらわる。 ★注によると二匹は大きさは馬くらいで角があり、六匹は駒くらい(馬と駒ってどう違うんだ)で角がなかったそうです。 ・・意外に小さいですね龍って。子どもの龍が遊びに来たのでしょうか。 ○(p204)岐山に銅器の形の酒樽に似たるを得、之を献ず。又た白鹿を獲う。 ○(p216)黄鵠三十有って西南従り来り、祠壇の上を経て東北のかた宮屋を過ぎ、翺翔升降す。 (訳)黄色い鵠が三十羽ほど西南からやってきて、檀の上を経て宮屋の上空をひらひらと上下して飛んでいった。 ★辞書には鵠は白鳥の別名と書いてあったので、ああいう首の長い鳥を想像すればいいのかな。都見物に来たのでしょうか。 孝和孝殤帝紀 第四 ○(p239)安息国、使を遣わして師子と扶抜を献ず。 ★師子は獅子、扶抜は麟に似ていて角のない動物だそうです。 孝安帝紀 第五 ○(p295)帝、邸第に在りしとき自り、数々神光有って室を照らし、又た赤蛇有って牀第の間に盤る。 (訳)安帝が屋敷に居た時から、何度も部屋に光が満ち、ベッドとすのこの間には赤い蛇がよくいた。 ★誕生時の瑞兆久々に来ました。 ベッドに蛇がいるというのはいくら漢室の赤色とはいえ、あまり瑞兆な気がしませんが。 安帝は先々代の孫だそうで、初代以外は継承が父→子じゃなかったとかいわくつきの時に瑞兆が出るのかな。 ○(p303)東平陸(県の名)上言すらく、木連理(連理の枝)ありと。 ★注に(范曄「序例」)和帝以前は立派に政治が行われていたので瑞兆も本当だろうが、安帝からは王朝が衰退したので瑞兆も虚飾の可能性があるのではないか。だから某処上言すらくと書いた。とありました。 瑞兆の記録自体はそんなに増えてないと思いますが。旱とか地震とかのこともちゃんと書いてあるし。 というか呉書には負ける。 でも記録者に疑われちゃおしまいでは。 ○(p359)麒麟一と白虎二、陽翟(ようてき)に見ると。 ★麒麟と白虎も登場。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年02月13日 09時26分57秒
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