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青藍(せいらん)な日々

青藍(せいらん)な日々

第29話 規制緩和

小型船舶の1級免許で、全長24mですから、約80フィートのボート、ヨットが操船できるようになりました。こんな時代に何を今更なんて気もしないではありませんが、規制が緩くなる事には大賛成です。

規制が緩くなるという事は、緩くなった分は自分、個人で補うという事でしょう。日本は規制を配する事によって、国民を守るというやり方です。ですから、安全備品、免許、等々、ああしろ、こうしろという命令が下される。つまり、政府は我々国民を子供扱いしているのです。自分で判断できないから、親である政府が守ってやる。こういう事でしょう。まあ、確かにそういう面もある。

政府は外圧によってしか変わらないと言われます。しかし、本当に変えるには国民が変わるしかない。国民が大人になれば、政府は変わる。外圧は圧力をかける国にとって都合が良いもので、日本国民にとって良いわけでは無い。

これは昔からの国民性であるので、そう簡単では無いですね。私も含めて、皆、昔から受け継いできたものです。でも、これからは徐々にでも、自分の事は自分で考え、行動し、守るという意識が必要なのではないでしょうか。時代の流れもそうなりつつあるような気がします。高度経済成長時代は会社の為に働いてきた。そして大成功して、ジャパンアズナンバーワンなんて事も言われてきました。しかし、もうかつての様な高度成長はあり得ないと言われます。ではどうしたら良いのでしょうか。もはや政府は国民に目的を与える事ができない。政府も解らない。そういう過渡期にあるようです。

ならば、自分で自分の目的を見つけて、それに進むより手は無いようです。政府は小さく、そして個人は大きく、自分でどんな生き方をしたいのかを自分で決める。もはや、会社も政府も誰も、こっちに行きましょうなんて言えないのです。でも、こうなると欧米の個人主義の追従になってしまうが、果たして、それが日本に合うのか、という問題もある。そこで、日本型個人主義なるものが現れる。
多分、中間型みたいなものでしょうか。個人主義とお家主義の中間、このあいまいさは恐らく日本人にしかできないのではないかと思いますね。

政府はできるだけ情報を開示して、個人はその情報を元に自分で判断する。そのレベルが中庸である。極端にどちらかに行かない。ヨットは自分で選んで、自分で乗る。どんなヨットを選び、どんな安全策を行うかは自分の責任で行う。その選択の為に、政府はできるだけ企業に情報開示を義務づける。
そうすると個人は自分を守る為に考えなければならない。そして、万一、漂流でもしようものなら、保安庁は喜んで助けに来る。喜んでです。これが重要。これに慣れてくると、もっと個性的な選択、個性的な遊び方などが出てくるのではないでしょうか。そうなると、本当に楽しめます。遊びが罪悪では無く、潤滑油となる。潤滑油は仕事をするにも大切なオイルみたいなものです。不況不況といいますが、長い目で見ると、案外さらに進化して現れる。本当は必要な事かもしれません。

本当はヨットはどれも良いのです。ただ、それが見合う使い方をされる事、そしてその為には情報が必要です。きっと、そうなっていくでしょう。でも、今は情報が少ない。その中から自分で判断しなければならない。まだまだヨットの歴史が浅い日本ですから、これからはもっともっと良くなっていく。そう思っています。



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