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青藍(せいらん)な日々

青藍(せいらん)な日々

第35話 未来

およそ人間の考えている事は限界がありますね。未来を見ているようで、実際は過去を見ている。過去にあった材料から未来を予測する。だから、未来は過去の延長上にある。しかし、一部の人は未来を見るに過去を材料にして、プラスひらめきがある。そのひらめきは過去には何も関係が無い。関係無いから、過去には存在しなかった物が現れる。これが未来を切り開く。そうやって発展、進化してきたような気がします。

未来はある日、ポンと開かれる。さあ、これから何をしようかと考えても、思いつくものではありません。ある日、何かのきっかけで心がポンと動く。そういう簡単なきっかけで、未来は開かれる。全く新しい事をする場合はこういうものではないでしょうか。テレビを見ていて、ふっとその気になったりするものです。だから、いろんな物に出会う事は大切ですね。全てはきっかっけです。

考えてみれば、過去は多くの選択からひとつだけを選んで経験したものです。という事は他の多くの選択は捨ててきた。つまり、過去を材料に考えても、その延長以外には何も出てこないことになります。今あるきっかけは過去の選択とは関係無いところで、ポンと心に響く事がある。でも、過去にとらわれていると、できないという結論に達する。こういう事で一体どれだけのチャンスを逃してきた事かと思うと、実に多くの選択があった事を思わせます。
これからでも遅くないですよ。過去がどんなであれ、ポンと心に響いた事をやってみませんか 本当はこういう事は自分にぴったりのはずです。何故なら、心が何の理由も無く、理屈も無く反応したからです。ここで、頭脳で考えてはいけないんですね。頭脳は過去です。過去はできないよと必ず言います。それで今までもチャンスを逃してきたのですから。

ポンと反応したら、ヨットを始めるには最高のきっかけです。何故したいか、できるか、やって本当に楽しめるか、などなど考えてはなりません。心が反応した人にとっては、正しい選択です。人間の頭脳はすごいものなんでしょうが、必ずしも人を幸福には導かない。分析したり批判ばかりするのが得意なのです。楽しい事するのに、これは楽しい事だから楽しもうなんて 考える人がどこにいるでしょう。楽しい事は理屈無く楽しいのです。馬鹿げている事でも楽しいものは楽しい。

ひらめきのようなものでしょうか。物理学の天才と言われたアインシュタインは50歳の時からヨットを始めたそうです。シングルハンドで乗るのが好きだったようで、一人で乗るときは黒い手帳を持ってクルージングに出かけたという話があります。実にリラックスした時にひらめく事があったのかもしれません。我々凡人はたいそうなひらめきはありませんが、リラックスした時にこそ、ポンと何かが浮かぶ、そうやって浮かぶ事は実に楽しい事ばかり、人間リラックスしなければなりません。そうです。ヨットに乗りましょう。リラックスとは緊張と緩和の繰り返しの中に起こる緩和の部分です。ヨットはその最たるもの、ヨットに乗って、この緊張と緩和を経験してみませんか?

それには遠くへ行く必要など無いのです。むしろ、近場をエキサイティングに走る方が良いかもしれません。何故なら目的地が無いからです。目的地があると心はどうしても、そこに行ってしまいます。目的地が無いと、心はセーリングそのものに集中します。これも良い。これもヨットのひとつの乗り方ではないでしょうか。



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