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青藍(せいらん)な日々

青藍(せいらん)な日々

第54話 味わう為に居る

何でも経験して、味わってみなければ解りません。出来る事なら何でも味わってみるべきです。誰でも、楽しい事とか、うまいとか、きれいとかそういう物だけを求めて味わいたいと思います。その為に働いて、お金稼いで、映画見たり、旅行に行ったり、レストランに行ったりします。かっこいい車買ったり、家を買ったり、服を買ったり、全ては所有する事が目的では無く、本当はそれでできる味わいを求めている。もちろん、プラスの味わいですね。ところが、世の中うまくできてるもので、プラスには必ずマイナスがくっついて来る。でも、その反対側があるおかげで、プラスが味わえる。世の中、もし、男しか居なかったら、女が居ないとしたら、男はもはや男では無く、ただ人間という生物で、男という味わいは無い。女がマイナスという意味じゃ無いですよ。反対という意味です。世の中に辛さがなかったら、楽しさも解らない。プラスはマイナスを支え、マイナスはプラスを支える。味わうという目的以外に人の存在理由は無いと思うのです。

ヨットも例外では無い。ヨットを持つのは味わいたいからです。爽快感、スリル、気持ち良さを味わいたいと思っている。充実感を味わいたいと思っている。ならば、簡単です。味わえば良い。ただ、どうしても、その反対も味わう事がある。でも、これが楽しさを支えている。何をするにしても、楽しさだけ味わいたいと思っても、それはできない。でも、この事が楽しさを何倍にもしてくれるし、マイナス面は味わいたく無いと思ったら、何もしないことです。生きてる事はプラスもマイナスも味わう事です。ならば、積極的に味わいましょう。その方が充実してきます。

ヨットを係留したまま置いておくのは、何も味わえない。これは無駄です。無駄という感覚を味わうという意味では無駄では無いですが、乗って、セーリングすればその味わいがある。結局、ヨットは手段、味わう為の手段であり、目的ではありません。目的はセーリングという味わい。ならば、手段にあまりこだわるより、目的にこだわった方が良いような気がします。どんな経験をしたいか、その経験をどうすれば可能にする事ができるか。そうやっていけば、必ず充実したヨットライフが楽しめると思うのです。どの程度までするかは、その人次第、どこまで味わいたいかによります。それによってヨットライフの深さが決まる。それは自由です。

今からヨットを始めようという方に、まず、近場をどんどん乗りまわす事だと思います。そして、ヨットのヨットならではのエッセンスをたくさん味わって見ることが大切だと思います。ヨットを既に持っているが長い間動かしていない方へ、もう一度セーリングを思い出してください。そして、ある一定期間だけでも集中して乗って見ませんか?




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