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青藍(せいらん)な日々

青藍(せいらん)な日々

第61話 台風

今、台風10号が接近してきています。台風に備えて、係船ロープを増やすのは誰でもやりますがジブファーラーの被害が時々出ます。ジブセールはフォアステーに巻きつけて収納されますが、その 巻き方が緩いのが多く、しかもジブシートにもテンションがかかっていない。こういう場合にセールの 隙間に風が入りこみ、それが広がってセールはバタバタします。こうなるとセールを降ろすに降ろせなくなり、ただ見守るしかない。結果、セールが破れたり、ファーラーのホィールが曲がったり、こういう被害になる場合があります。

最も良い方法は事前にセールを降ろしておくのがよいのですが、そうでなければ少なくともセールはしっかり巻いて、ファーラーのドラムロープとジブシートを引いてテンションをかけておく、さらにスピンのハリヤードをその上から巻いていても多少役に立つでしょう。

ところで、台風は低気圧ですから風が台風の中心に向かって真っ直ぐ吹く、但しそうなら台風にはならない。地球が自転しているせいで、風の向きは進行方向から右側に曲げられます。それで、渦を巻く。だから、台風は反時計周りに風が吹く。ちなみに、高気圧は風が出る方ですから、出ていくときに右に曲げられ、という事は時計回りに風が吹く。台風の発達する条件は高い海水温度、それに伴う水蒸気が必要だそうです。北へ上がると、海水温度は下がってくる。そうすると水蒸気も減少し、空気温度も下がり、台風は衰えてくる。空気は温度が高い程、水分を保有できる。北へ行くと温度が下がるので、水分の保有率が低くなるうえ、海水温度が低くなる為水蒸気も減る。ただし、8月や9月頃になると日本も海水温度は上がる。台風が水蒸気を必要とするならば、上陸すると台風は急速に衰えてくる。水蒸気の補給ができないからですね。

台風は反時計回りですから、この台風が東側を通るか西側を通るかで、風の強さが違ってきます。台風そのものが時速20KMとかで進行しますから、東側を通ると風は台風の進行速度分軽減され、逆に、西側を通る時は進行速度分、風が強くなる。そして、台風が北上し、水温が下がるにつれ弱くなり、空気の温度も下がってくる。

ちなみに、南半球では台風の風は逆の時計回りとなる。



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