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カテゴリ:光圀のスポーツ観戦の旅
西武は30日、張誌家(チャン・ズージャ)投手ら8選手に戦力外通告したということだ。中で台湾出身の張誌家は最も注目された選手だと思う。
張誌家は2001年に開催されたIBAFワールドカップ・3位決定戦で、高橋、井口も含めた日本を抑え込んで、5安打完封して注目を集めた。2002年に読売ジャイアンツとの争奪戦の末西武に入団した。公式には発表されていないが10年契約を結んだという。入団1年目に10勝を挙げて、日本プロ野球記録となる28連続28イニング奪三振がを記録した。国際大会では台湾代表として活躍していた。 2005、06年で、張誌家は怪我によって活躍できないそうだ。しかし、台湾のマスコミでは、張誌家は才能があるが練習態度があまりよくないそうだ。それは怪我をしてからすぐ大幅に衰えてきたせいなのではないかとわしは思っている。(堀内恒夫が30歳以前衰えてきたのは練習をサボりがちのせいだと言われる) また、2006年から二段モーション禁止のため、張誌家も二段モーションに近いフォームを改造せざるを得ない。怪我およびその改造によって全盛時期の145キロ以上の速い球を投げられず、130にしか切らなかったという。 特に、張誌家はノビがある速球とキレがあるチェンジアップで勝負する投手ということだから、直球の威力は彼にとって生命線だと言えよう。なぜなら、直球の威力がないと、チェンジアップの威力が現せないからだ。例えば、ソフトバンクの和田毅選手はあまり速い球が投げられないが、ノビと回転がよい直球が投げられるから、チェンジアップで勝負することができる。また、阪神の井川慶はノビがありながら150キロに近い直球とキレがあるチェンジアップで勝負するタイプだ。要するに、速い球ではなくても、ノビ、回転がよければ、チェンジアップの威力も表させることができる。 和田、井川に対し、巨人の桑田が2002年に復活したキーと言われたのは、チェンジアップを身につけたという。しかし、2003年から、140に達することができないだけではなく、ノビもなくなったため、チェンジアップはもちろん、フォーク、カーブ、スライダーなどの変化球も威力を現せなくなった。 多くの問題が重なった上、張誌家は本来の威力を取り戻せず、戦力外通告された。かなり残念だと思う。しかし、許銘傑(シュウ ミンチェ)の例からみれば、もし張誌家には問題がなければ、西武は彼を戦力外通告しなかろう。要するに、許銘傑は精神力が弱い、03年以来怪我によって不調などの問題を抱えているし、怪我によってサイドスローに転向させてもかつて安定感が取り戻せないのに、戦力外通告されない。かえって実戦で145キロ以上の直球が投げられるため期待されている。これに対し、張誌家は実績にしろ、才能にしろ認められたのに、わずか二年の不調で解雇された。だから、ほかの球団に受け入れられる可能性が低いと言えよう。そうすれば、台湾に戻らざるを得ないと考えられる。 わしはあまり才能を持ちながらサボりがちな選手が好きではないが、やはり彼に日本でもう一度活躍してもらいたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.10.03 15:28:54
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