勃起不全・精力減退・性欲減退について
ED(勃起不全・勃起障害)とは、正常な勃起が得られず、また維持できないために、満足な性交が行えない状態をいいます。以前は「インポテンス」という言葉で表現されてきましたが、現在はED(Erectile Dysfunction)という言葉の方が、一般的になりつつあります。ED(勃起不全・勃起障害)の患者さんは、日本では約900万人以上、米国では約3,000万人以上と推計されています。 ◆ED(勃起障害)の具体的な症状 ○やる気もないし、立たない… ○やる気はあるが、立たない ○SEXの最中に途中で萎える(中折れ) ○最近、朝立ちをしない… ◆勃起のメカニズム ●大脳が性的刺激を受ける ↓ ●大脳の指令により「男性ホルモン」が分泌される ↓ ●男性ホルモンの作用によりペニスへ血液が集まり充血、膨張する(勃起)◆男性の更年期障害と男性ホルモン(テストステロン)分泌低下による勃起不全男性にも更年期障害というものがあります。 1. 近ごろどうも体調がすぐれない。 2. 仕事をはじめ何をやるにも意欲がわかない。 3. 性生活が思わしくない。こんな悩みを抱えている中高年者が多いのではないでしょうか。 40~50代にかけて男性ホルモン(テストステロン)の量が減少してくると、意欲がなくなり、性欲も低下して勃起機能も落ちてきます。精力減退という状態です。これが進行するとED(勃起不全・勃起障害)につながります。◆精子の減少、運動能力低下による性欲減退精巣は精子をつくる臓器であると同時に、男性ホルモンのひとつであるテストステロンの合成も行っています。テストステロンは男性の性欲などをつかさどるホルモンとしても知られております。また、性欲減退の原因には、精子が少ない、精子の運動能力が低下しているということが考えられます。精子生成に不可欠な栄養素が亜鉛です。現代人に不足している栄養素の一つです。亜鉛が不足するとホルモンの働きが弱まるために、精液は濃度が薄くなり、精子の運動能力も弱まるので、生殖能力そのものが危機にさらされることになります。また、性欲が著しく減少したり、勃起不全を起こして性交渉不能に陥る原因になります。◆精神的ストレス、緊張などの心因的要因による勃起不全血中の男性ホルモン量は正常なのに、どうしても完全な勃起状態にならない(勃起不能)、あるいは、勃起しても行為の途中で萎えてしまう(勃起不全)、という方は心因性の要因による勃起不全かもしれません。これらは、精神的ストレスや極度の緊張による心因性、または、糖尿病などの生活習慣病によるもの、加齢による老年性等が考えられます。解決策としては、勃起中枢神経を刺激することによって効果が期待できます。