2007/10/30(火)20:13
聖書・新共同訳『ヨハネによる福音書』(日本聖書協会)
『ヨハネによる福音書』を読了したので、感想を書いておきます。
色々な説があるようですが、ヨハネは12使徒のうちの一人との説が、一般的であるようです。
実際の著者は定かではありませんが、ヨハネを信奉した人物のようです。
この説をとると、中々面白い点が見えてきます。
まず、その点を書いてみましょう。
【この本からの引用】
二人は一緒に走ったが、もう一人の弟子の方が、ペトロより速く走って、先に墓に着いた。(20章4節)
【上記の感想】
上記の、「もう一人の弟子」はヨハネを指すようです。
イエスの墓に向かう時に、ペトロとヨハネが同時に走って、先にヨハネが到着したと書かれています。
妙な所にこだわりがあるものだと、思わず笑ってしまいます。
【この本からの引用】
イエスは、母とそのそばにいる愛する弟子を見て、母に、「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です」と言われた。
それから弟子に言われた。
「見なさい。あなたの母です。」
そのときから、この弟子はイエスの母を自分の家に引き取った。(19章26-27節)
【上記の感想】
上記は、イエスが磔刑にされる直前の場面を書かれた箇所です。
その際に居たのは、聖母マリア、ヨハネ、マグダラのマリアなどです。
後に描かれた磔刑図にも、これらの人物が描かれていることが多いですね。
以下に、グリューネヴァルト (1512-16)の磔刑図を載せておきます。