テーマ:鉄鋼(28)
カテゴリ:鉄鋼
【リオデジャネイロ=檀上誠】ヴァーレのアグネリ社長は30日、日本経済新聞記者に対し、日本の産業界との関係を引き続き重視する考えを強調した。だが同社の成長や中国勢の台頭などで、日本の存在感が低下したのも事実。日本の産業界は資源国や資源企業との関係再構築を迫られている。
製鉄所建設を巡ってはJFEスチールが2008年に企業化調査の実施を表明。ヴァーレと韓国の東国製鋼が進めていたプロジェクトに加わることを検討したが、金融危機で棚上げされた。 アグネリ社長は同プロジェクトを含め「日本の高炉の参加をあきらめていない」と表明、「品質と長期的な視点を重視する姿勢が当社と一致する」とした。日本側に打診を始めて10年が経過している点も指摘した。 後に着手した独ティッセン・クルップとの合弁製鉄所が今年6月にも稼働する見通しであることも明らかにして、「今後の需要増や人材の蓄積を考えれば、今新たに高炉を建設するのはブラジルしかない」と迫った。 ヴァーレが今年、大幅な値上げと契約期間短縮を打ち出したのは、スポット市場で鉄鉱石を買い集める中国が「需要、価格面でリーダーになった」(アグネリ社長)ため。ヴァーレの09年の鉄鉱石販売量は中国向けが57%で日本は9%だった。 資源小国の日本にとって資源供給元との関係維持は死活問題。購入量を通じた影響力がかすみつつあるなかで、存在感をどう示すかが問われる。(日経新聞より) 【上記の感想】 衝撃的というと大袈裟だが、鉄鉱石販売量が中国57%、日本9%というのは驚いた。 数字を見ると、大差があるのがわかる。 鉄鉱石3大メジャーとは、ヴァーレ、リオ・ティント、BHPビリトンで、世界の鉄鉱石輸出の80%を占めるようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/05/02 07:10:59 AM
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