2011/09/21(水)05:48
理想科学工業---プリントゴッコの会社ではなく、法人向けの印刷機器の会社である
【特色】孔版印刷機で国内シェア60%超、『リソグラフ』展開。インクジェットプリンタ(IJ)も
【連結事業】印刷機器98(5)、不動産他2(34)
【海外】37
【減益幅縮小】持分会社連結化で売上高17億円、営業益8億円上乗せ。孔版印刷機は学校向け伸び悩む。IJも欧米失速。ただ拠点統廃合が想定以上の効果。販促費抑制し減益幅縮小。会社40円配は上乗せ余地。
【合理化】タイに孔版印刷機工場を今冬竣工、労務費抑制狙い海外生産拡大。国内4カ所に分散する開発拠点を今期中にも1本化へ。積極取得した自己株は当面金庫株。
(会社四季報2011年9月発売号より)
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【上記の感想】
上記は、理想科学工業(6413)について書かれたもの。
保有銘柄ではないが、日経新聞の記事(プリントゴッコの消耗品の生産打ち切り)を見て、興味をもった銘柄である。
まず、売上高の推移をみてみる。
単位は億円。
2009年3月期 837
2010年3月期 784
2011年3月期 768
2012年3月期 757(会社予想 7月29日)
連続減収中である。
今期は、第1四半期の売上高が前年同期比で4.8%減。
通期予想が1.6%減なので、予想に対しては厳しい展開と思われる。
7月29日に通期売上予想を下方修正している。
ただ、利益面は上方修正。
そのリリースは、次のとおり。
---引用開始---
第1四半期連結累計期間において、印刷機器事業では海外の販売が苦戦し売上が計画を下回りました。為替の影響もあり第2四半期累計期間の売上高は前回予想を下回る見込みです。
利益面では、国内の孔版事業において売上総利益が増加したことと販売費及び一般管理費が計画を下回る見通しであることから、営業利益、経常利益及び四半期純利益は前回予想を上回る見込みです。
通期においては、第2四半期累計期間と同様に海外の売上減少と為替の影響により、売上高は前回予想を下回る見込みです。利益面では、第3四半期以降も販売費及び一般管理費が計画を下回る見通しであることから、営業利益、経常利益及び当期純利益は前回予想を上回る見込みです。
(参考)通期の想定為替レートは、米ドル80円、ユーロ112円に変更しました。なお、前回予想時の通期為替レートはそれぞれ86円、115円を想定していました。
---引用終了---
想定為替レートを、1ドル=80円、1ユーロ=112円に変更したとのこと。
現在は、これよりも円高水準なので、売上高の再下方修正がありそうだ。
最後に、株価と指標をみておく。
現在値は、1309円
予想PERは、9.61倍
実績PBRは、0.53倍
予想利回りは、3.06%