テーマ:重要文化財を尋ねる(134)
カテゴリ:重要文化財
投資とは無関係の記事になりますが、毎週月曜日に、重要文化財を見ています。 今回は、「是則集」。 読み方は、「是則集」と書いて、「これのりしゅう」。 文化遺産オンラインによると、 「平安時代の三十六歌仙の一人である坂上是則の家集で、四季などの部類ごとに歌を排列する部類名家集のひとつである。」とのこと。 平安時代の歌人が詠んだ和歌が、現在、「是則集」として残っているのですが、どのような流れを経ているのでしょうか? まず、坂上是則(?~930年)の詠んだ和歌を何らかの方法で記録したものがある。 もちろん、一気に詠むわけではないので、あちらこちらに記録されているはず。 坂上是則とは別に、それをまとめようとする人物が存在する。 「是則集」の場合は、最初にそれをまとめた人物は分かっていないようです。 最初にまとめた人物が分かっていなくとも、「是則集」を手元に置きたいとか、他の人に伝えたい、とか、様々な理由で、書写する人物が現れる。 もちろん、現存するには、書写する人物が多いほど良い。 つまり、現存するのは、書写されたもので、それがいくつもあるようです。 書写された「是則集」がいくつもあるわけですが、きれいな形で残っているものは、わずかではないかと想像できます。 その中でも、最善と言われているのは、藤原定家(1162~1241年)が書写したもののようです。いや、もう少し正確にいうと、定家が書写したのではなく、定家が監督するグループが書写したということでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/06/01 05:00:08 AM
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