19世紀半ば アメリカ ミネソタ州が舞台
「お弔い師」死者の納棺までのお世話をする人のこと
母親を亡くした少女のもとに
おとむらい師をしているフローおばさんがやってくる
母の死・おとむらいの仕事・フローおばさんを受け入れることのできない少女が
徐々に成長していく姿が描かれています
少年少女(特に少女)に読んでもらいたい本です***
日本でも映画「おくりびと」が話題になりましたが
死者の霊を慰めるとともに遺族の悲しみを和らげるこの務めの尊さを
少女を通して感じることができます
そして、何より話の伏線としてとっても素敵なのは
この舞台!
「大草原の小さな家」を彷彿とさせる大自然
天候に左右される厳しい生活の中で
当たり前のように行われている日常の営みに惹かれます
たくさんの野菜や花をはぐくみ
ハーブやスパイスが日常にあって
石鹸は作るのが当たり前で
必要だから普通に風邪に効く湿布を作る
子どもに受け継がれる刺しゅうや編み物
バターを作り、パンをこねる
ランプを消すと真っ暗な日常
私が今この舞台にたったら何にも出来ない役立たずな大人だわ(=o=;)