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(森友問題の本質を報じない大手マスコミ)
ここしばらくの間、テレビ各局や新聞社は連日、森友問題を取り上げ、国会でも野党が「格安で払い下げたことに首相及び、首相夫人が関与した疑い」と執拗に追及していた。 そして、マスコミ各社は新聞も、テレビも野党の主張をそのまま報じるだけで、問題の本質は何かを全く報道せず、印象としては、それこそマスコミ各社は「野党と結託して」、その尻馬に乗って、一方的な情報のみを流し、憎い安倍自民党政権を攻撃しているだけのように感じられる状態だった。 ところが、ネット時代というのは、情報をマスコミが独占していたかつての時代と異なり、色々な人が情報を個人で発信でき、書き込みをしているので、現地取材をしないでも、問題の意味するところがわかって来て、筆者にはこの問題の本質が見えた来た。 (いわくつきの沼地を埋め立てた場所) 森友学園が取得した土地がどんなものなのか、近くの人や資料を持っている人が数十年前と現在の様子を航空写真でネットで公開したり、説明をしたりしている。 それによると、この土地は元々、深い沼地で、かつては、行き倒れや暴力団の抗争などで死んだ人が投げ込まれ、沼をあされば、人骨がいくらでも出てくる所といういわくつきの場所だった。かつては近くに精神病院もあり、そこの入院患者で身投げをする人もいたという。 それが、戦後、沼が埋められた。当然、産業廃棄物なども投げ込まれ、その上に土を乗せて、沼でなくなった。そこへ、同和や在日の人達がバラックを建てて、住み着いた、ごちゃごちゃとしたスラム街だった様子が写真に示されている。 ところが都市化の波が押し寄せ、周辺はどんどん開発され、住宅も建って来て、住宅地になって来たし、近くにいくつもの学校も建設されて、高級住宅地の印象も出て来た。 その一方で、伊丹空港がすぐ近くで、騒音がひどく、飛行機の離発着があるので、建物の高さ制限があるという問題の地域でもある。 (大学への売却が破談に) 筆者も大阪に6年住み、記者として取材をした経験があるので、事情はわかるが、空港の騒音問題は一時期、大問題で、運輸省(いまの国土交通省)は対応に追われ、賠償金を払ったり、土地を買い上げたりした。その一連の中で、この沼地を埋めた立てて、小学校建設用地も国土交通省のものになった。 国土交通省は土地をいくら持っていても仕方がないので、会社を作って、土地を払い下げをして行き、手持ちの不要な土地は、この小学校用地を除いてなくなった。 通常の国有地の売却の窓口は財務省、現地では、その出先の近畿財務局であるが、近畿財務局が処理をするというので、国土交通省は任せて、土地処理の会社も解散してしまった。 近畿財務局は大阪芸術大学に売却する交渉をしたが、いわくつきの土地ということでか、交渉は難航し、破談となってしまった。不要の土地をいつまでも持っていられないので、国土交通省は財務省近畿財務局に早く売るようにせっついていて、近畿財務局は焦っていた。 (近畿財務局が考えた妙案、産廃があることでの値引き) 大学との交渉がうまく行かなかった理由はいわくつきの土地だということに加えて、土地の価格の問題があったようである。 いわくつきの沼地跡に加えて、空港騒音があり、とても高い値段では売れない。というか、籠池氏が超安値で手に入れたと考えた土地は、それでも高いくらいの土地だったのである。 しかし、土地の売買取引の価格は、周辺の土地の固定資産税の算定の際の基準になるので、周辺の住宅地からあがる税金を考えると、土地の価格を安くできないという悩みが近畿財務局にはあった。 そこで、近畿財務局が考えた手が、地中に産業廃棄物があるという点である。 「本来の土地の価格は高いが、産業廃棄物があるので、その処理費用を差し引く」という理由で、購入者には安く払下げ、固定資産税には影響を与えないという一石二鳥の案だったのである。 現実に、隣接の用地を豊中市が買い入れ、公園にした時の価格が2千万円と森友以上に超破格だった。そして、この売却に、当時、民主党政権で国土交通省の副大臣をしていた辻本清美議員(地元選出議員)が関与していたという疑惑があり、あまりの安すぎるし、国の補助金を不正に使ったのではないかと、豊中市議会で追及されている。 (票獲得で地元市や住民に恩を売ったとみられる辻元議員) 辻元議員がなぜ、そんなことをしたか。それは、産廃の特殊理由で地元の市役所に格安で売却すれば、市役所に恩を売れる。国会議員と地元の市町村や県は、与野党に関係なく、持ちつ持たれつの関係で、恩を売る事は、何かの時に見返りを求めることが出来るのである。 加えて、産廃値引きはしても、産廃がない周辺の土地は評価額が高ければ、住民ととっては資産価値が上がる事で、大歓迎である。この地区は同和や在日の人たちが結構いて、彼らが票田の辻元議員は、彼らに利益のあることをしたと考えられるのだ。 そして、この周辺の土地の造成や産廃の処理などは、暴力団関係の企業や、籠池夫人のメールで明らかになった生コンクリート関係の企業や労組も関与していて、利権に絡んでいるという話である。 (地元左派系市議が取り上げ、マスコミが乗って大問題に) こうした複雑な土地なので、関係者は「表に出さないでそっと処理」ということだったのだが、辻元議員と親しい、左派系の地元市議が「右翼の学校ができるのは許せない」ということで、この問題を追及しだし、初めはローカルネタだったのが、オールマスコミが「安倍を引きずり下ろせる」と考えて、あっという間に全国ニュースにしてしまったのである。 辻元議員の頭が悪いのは、隣接地の売却に自分が関与していたとみられること、そして、いわくつきの土地で表面化すると、様々なところに影響が出ることをわかりながら、籠池夫人のメールにあったように、自分と親しい生コン業者の関係者を潜らせ、マスコミに嘘の証言をさせるまでしたと思われることである。 そんなことをすれば、自分の旧悪が暴露されると、普通は考え、自分は関与しないのが通常の考え方である。そして、メールが公表されて、その関与が疑われると、「自分や幼稚園には行っていない」と、すぐにばれる嘘を平気でつくことである。 (劣化がひどい大手マスコミ各社) 大手マスコミで長年、記者をしていた筆者が今、マスコミの報道を見ていると、とても信じられない状態である。なぜ、ここまでひどく劣化してしまったか、不思議でならない。 蓮舫氏の二重国籍問題でも、最初にネットである識者が指摘し、ネット上では大きな問題になっていたが、新聞、テレビ各社はずっと無視していて、どうしようもなくなってから、報道するようになった。でも、それも問題が何ら解決もしていないし、戸籍謄本の提示すらされていないのに、その後のフォローもしていない。 今回の森友問題でも、籠池夫人のメールから、辻元議員の関与が疑われるようになっても、産経新聞を除く、大手新聞、テレビ各社は一切黙殺した。そして、いま、仕方がなくなって、テレビ数社が辻元氏のことを取り上げるようになったが、そこには、コメンテーターの「大した話ではないですよ」というコメントがついて、しかも、全体ではなく部分を取り上げるだけの扱いである。 新聞社は産経を除いて、未報道のままであるし、NHKも全く取り上げていない。 籠池夫人のメールだけでなく、関係したとみられる土建業者の社長が豊中市役所で首を吊って死んでいる。人の生き死にが出てきているのに、「大したことではない」と言ったり、取り上げない神経が理解できない。 大阪では、暴力団、同和、在日問題で、何かあると、「いつも月夜の晩ばかりではないですよ。ある日、川に死体が浮かんでいるなんてことがないように、注意してくださいね」という冗談とも本気ともとれる話が出てくる。筆者も関係者に取材をしていて、言われた経験がある。 自殺と言われて、殺された人の数は少なくないと言われている土地なのである。これだけ根が深い問題をしっかり取り上げず、現地の本質の取材もせず、首相夫人の寄付金や講演料などの話に終始しているマスコミ各社の態度が信じられない。 (論外、安倍首相夫人の馬鹿さ加減) それにしても、安倍首相も気の毒である。親が決めた結婚とは言え、どうしようもないバカと結婚した不幸にはご愁傷様と言いたい気持ちである。 数多くの政治家や企業経営者の夫人とも付き合って来たが、政治家の妻で、これだけ出来の悪い人はまずいないだろう。何よりも、自分がいかに主人の足を引っ張っているのかということが、問題がこれだけ大きくなった今でも、気がついていない愚かさである。 大手企業経営者一族に生まれた人は、それなりの相手と結婚する。だから、そうした人たちが行く聖心女子大も甲南女子大も先生は「勉強なんてできなくても良いから、家事ができなくても良い。家庭教師もお手伝いもいる。でも、家庭マネージメントは自分がするしかないのだから、それはしっかりできるようにね」と指導するのである。 昭恵夫人は家庭マネージメント以前、人前に出ず、余計な事は一切しないように徹することだと思う。でも、この人は、自分の馬鹿さ加減について一生気がつかないだろう。 |