自分が住むこの世界が、まったく同じであっても、地図が変わるだけで全く異なる世界のように感じられることがあります。サラリーマンから自営業者に転身すると、この感覚は現実のものとなります。以前は時間を売ってお金を得ていた生活が、自ら事業を起こし、成果を出して収入を得る生活へと変わります。これは当たり前のようでいて、大きな意味の変化を伴います。
以前は会社という組織に守られていたことを、改めて実感するようになります。脱サラする前には、クレジットカードのように、必要な時に資金を引き出せる手段を準備しておくことが重要です。会社を辞めると、金融機関からの借入れが格段に困難になるためです。
定期的に入っていた収入がなくなると、毎月の返済に対する信用も失われがちです。脱サラを希望することと、それを決断することの間には大きな差が存在します。脱サラ後の世界は、以前の世界とは全く異なる新しい世界です。
籠の中の鳥が自由を求めて大自然に飛び立つように、私たちも新しい環境でどのように自己を変えていくかが生き残りの鍵です。どのようなパラダイムでも柔軟に対応し、最終的には自分の理想の生き方を目指すことが重要です。私は、新しいパラダイムに適応するよりも、パラダイムは常にシフトしていると考えます。その変化を乗りこなしながら、理想の生活を追求することが大切だと思います。