2023/09/08(金)06:03
ローカル線安泰?
●ローカル線安泰?
北陸の高岡駅から海側に氷見線が山側に城端線というローカル線が伸びている。
数年前に北陸地区全線完乗の旅をした時に、両方とも乗車してきたがどちらも人気の路線だった。
先日、私鉄の「北陸鉄道の危機」をお伝えしたが、今回は朗報が入ってきた。
2015年の北陸新幹線開業後は、JR北陸本線だった金沢~直江津間の並行在来線が第三セクターに移管された。
この場合出資元となるのは都道府県ごとになるので、石川県内の「IR石川鉄道」が金沢~倶利伽羅(くりから)までの17.8㎞、富山県内の倶利伽羅~市振(いちぶり)までの100.1㎞が「あいの風とやま鉄道」、新潟県内の市振~直江津間59.3㎞が「えちごトキめき鉄道」に分割された。
分割されても線路は繋がっているので、各第三セクター間やJR七尾線行き、貨物列車などは相互乗り入れしている。
しかし、高岡駅からの氷見線(16.5㎞)と城端線(29.9㎞)は取り残されJR西日本として残っている。
氷見線は海沿いに走る風光明媚な路線だ。
車両も古風だが、今になって人気のあるキハ40や47形が走っている。
高岡から氷見線の反対側に向かって走る城端線沿いはチューリップの栽培で有名だ。
終点城端は、世界遺産である合掌造りで有名な白川郷への入り口となる。
昨今の赤字ローカル線を、廃止またはバス転換などに転換する動きが全国各地で協議され始まっている中で、この度のニュースではこの2路線を条件付きながら「あいの風とやま鉄道」が運営を引き受けても良いと表明したことで廃線を免れたようだ。