キャビアのグラビアを楽しむ!
キャビア・・・その一粒一粒がはじけるような食感と、塩と磯の風味が入り混じった高貴で格調高いその味は、世界のグルメの中でもトップクラスと言えるだろう。フォアグラ・トリュフと並び、世界3大珍味にも数えられる。キャビアとは、チョウザメの卵である。チョウザメは、シイラカンス時代から残存している最も最古の魚。サメの一種ではなく、魚の一種。寿命が長く生命力もあるが、人を襲ったリするサメやジョーズの仲間ではない。鱗が蝶の形に見られているため、この名前で呼ばれている。日本の鮭と同様、川で産卵され、その後海へ遠征し、そして川に戻ってきて産卵する。この卵がキャビアになる。しかし鮭と違うのは、圧倒的に数が少ないこと。希少動植物を規制するワシントン条約の漁獲指定にもなっている。それだけに、キャビアは貴重で高価になっている。主な産地はカスピ海だ。そんなキャビア・・・高級フランス料理などのオードブルとして出される。最高の食卓の最初は、最高のオードブルから始まるのだ。その他、塩味の強さを利用して、メイン料理などの味のインパクトとしても多く使われている。しかし、キャビアの本当の味を楽しむならば、キャビアのみを楽しむのが良い。皿にキャビアとチーズ、そして赤ワインがあれば、それだけで優雅な食の空間が演出できる。その他、トーストにのせる食べ方も有名だ。バター(塩気の無い無縁バター)をぬったトーストに、キャビア、たまねぎ、ぱせりなどのみじん切りをのせて食べる。本物のキャビアであれば、その味は飛びたつほどの旨さだ。トマトやゆで卵をのっけたり、レモンやライムの滴を落とすのもまた、美味しい。さて、キャビアの語源について示そう。「キャビア」の語源はロシア語、粒粒の意味だ。その他の説として、「トルコ語の“カハービヤ(魚の腹子という意)”に由来するイタリア語だ」というのもある。ちなみにロシアでは、魚卵全般を「イクラ」という。キャビアは黒イクラと呼ばれる。鮭の卵の「イクラ」という名称はそこから来ていると言われている。最後にキャビアの種類とグレードについて書いておこう。・ベルーガ値段、味、大きさ、どれをとっても最高級なもの。末端価格は1キロ20万円以上したこともある。大粒で味はマイルド。ただし、ベルーガ種のチョウザメは日々数が少なくなってきている。いずれ、幻のキャビアになるだろう。・オショートル・アセトラ続いてオショートル。ロシアチョウザメ。上級品はインペリアル・キャビア(Imperial caviar)と呼ばれる。粒はベルーガより少し小さく、味は少し甘い感じがするのが特徴だ。・セブルーガ最後は、セブルーガ上2つと比べると、一目瞭然で最も粒の小さいキャビア。色は黒っぽい色をしている。上2つよりも、安価で手に入る。・その他ベルーガに近い味のカルーガ、バーベルとも呼ばれる中型のスタージョン、などがある。キャビアは高価なゆえ、食べる機会も少なく出てくる量も少ないことが多い。しかし、本物のキャビアは本当に旨い。昔から世界の王侯・貴族が好んで食べたのもうなずける。もしも、キャビアをたくさん食べる機会に恵まれたならば、食感・味・香り、全てを五感で感じながら楽しもう。【イラン産】キャヴィア オシエトラ 30g キャヴィアリ