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親ばかちちのぶろぐ(スバルとミニカー編)

親ばかちちのぶろぐ(スバルとミニカー編)

5.まだまだ朝:ダイヤペット-その3


5.まだまだ朝

ダイヤペット-その3


”Gシリーズ”のモデル達:1972年~1989年

 当初”3桁製品番号”と台帳記入によって生産管理されていたダイヤペットのレギュラー・モデル達。やがて膨大に成長したシリーズ全体の管理効率向上が不可避となり、3桁の数字による製品番号が廃止され、現在まで続くコンピュータによる管理システムが導入されることになる。製品自体が持つ意味合いも世の移り変わりと共に様々に変化し、スーパーカー・ブーム盛衰や、キャラクター製品の人気など、いくつもの流行と厳しい低コスト化に巧みに対応しながら、この老舗は今日まで生き抜いて来たのである。コンピュータによる管理番号が与えられた初期から、昭和の終わりまでに送りだされた”Gシリーズ(乗用車)”のレギュラー・モデル達をご紹介させていただき、ひとまず国産ミニチュアカー考古学の結びの章とさせていただく。
(ミニチュアカー考古学/ネコ・パブリッシング刊より引用)

 このダイヤペット”Gシリーズ”は、”3桁シリーズ”亡き後のレギュラーシリーズでしたが、スバルにとっては、最も不毛なシリーズになってしまいました。  現在では当然のようにどのメーカもラインアップしていますが、スバルは他社に先駆けて1972年に初の乗用4WD車であるレオーネエステートバンを発売しています。これは、現在の4WDツーリングワゴンの開祖とも言えます。また、1975年には当時の排出ガス規制を逸早くクリアするSEEC-Tシステムを開発搭載したレオーネ4WDセダンを発売しています。1977年には、アメリカでその後人気を呼んだレオーネベースのピックアップであるスバルブラットが輸出開始されています。1971年に発売された初代レオーネは、こうした様々なバリエーションを産んで、1979年2代目の”ザニューレオーネ”にバトンタッチしました。
 初代レオーネは、前章でご紹介しましたように最初期のクーペのみチェリカ100シリーズでモデル化されていますが、その後のバリエーションは全くモデル化されることなく終わってしまいました。
 2代目ザニューレオーネも同様の展開となり、実車発売の翌年にハードトップがモデル化されて以後、実車はスイングバックシリーズ、そして1981年にはツーリングワゴン、1982年にはインプレッサWRXの直系の先祖であるレオーネ4WDRXとバリエーションを増やしたにも拘らず、全くモデル化はされませんでした。
 1984年に3代目にあたる”オールニューレオーネシリーズにフルモデルチェンジされますが、この3代目に至ってはとうとうどこのメーカーからもモデル化されることはありませんでした。
 正直な話、この時期は富士重工としても会社存亡の危機にあったわけで、スバル車のミニカーがこの時期にほとんど製作されていないのも止むを得ないのかもしれません。しかしながら1989年に発売されたレガシィ以降に隆盛を迎えたスバルの技術やコンセプトの源は、この時代の車種の端々に現れていることは上記のように明らかなものがあります。それらがまだ受け入れられる時代にはなっていなかったということでしょうか。


《No.01524(G-128)スバル・レオーネ 1/40 1980年10月発売》
 富士重工の車種が少ないこともあって、アンチモニー時代にスバル1000とff-1、ダイキャスト素材になってからR-2、そしてダイヤペット100で初代レオーネをモデル化している。2代目レオーネは初代のコークボトル・スタイルから一変して、この時代に多く見られる直線を基本にしたスタイルとなった。ミニカーとしては文字などの細かい彫刻はまずまずだが、ドア、ボンネット、トランクのいずれの開閉部分にも合格点が付けられない。どこにも閉じた時にスキ間が出来てしまう。また、ボンネットは開けた状態で固定出来ず、パタンと閉じてしまう場合が多い。プラスティック・パーツも、フロント、テール共にダイキャスト部分との間にスキ間があったりと、精密度に欠けていた。久し振りの1/40スケールのスバル車であったが、スバル・ファンを失望させてしまった。
 アクションはボンネット、トランク、ドアの開閉。底板は後ろをバンパーで固定、前がネジ止めの方法、ボディ・カラーはレッド、メタリック・ブルーがある。(ミニチュアカー考古学/ネコ・パブリッシング刊より引用)

 
leone31.JPG  2台を並べてみました。
 ボディ・カラーは、レッドとメタリック・ブルーです。
   

  
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《No.01617(P-69)TBSラジオ中継車レオーネ 1/40 1982年10月発売》
 どういう経緯があったのか判りませんが、2代目レオーネを使ってTBSラジオ中継車として発売されています。

 
leone21.JPG leone23.JPG
leone22.JPG  上記の2台より改良されたのか、トランクや
ボンネットを開けてもしっかりと止まります。
   

  


《No.01758(G-5)スバル・レックスVX 1/35 1989年5月発売》
《No.09454(SV-10)スバル・レックスVX 1/35 1990年4月発売》
 街には女性ドライバーが多くなり、一家に2台のマイカー家庭も目立って来た。主婦が買い物に出かけたり、自転車代わりに使いはじめたのが軽乗用車である。排気量もアップ、社内も広くなり昔日の小型普通車並みの感じがしてきた。スバル360から、R-2で成長してきたメーカーだけに定評ある自動車作りをする。しかしスバル、ダイハツ、スズキの3社とも長さ、高さ、幅と軽乗用車のサイズいっぱいに作るため3社とも似たデザインになってしまった。スバルも1/35スケールで、後に発表するスズキ・アルトも1/35スケールで統一されている。全体に材料が厚いのが気になるが、ボンネット、トランク、ドアのいずれも大きくオープン出来るし、ボディをキズ付けるようなことも無い。ヘッドランプにオレンジのパーツを付けたり変ったことも試みている。
 アクションはボンネット、トランク、ドアの開閉が出来る。底板は前差込みで、後ろがネジ止めの方法、ボディ・カラーはレッド、メタリック・ブルー、ホワイトがある。
(ミニチュアカー考古学/ネコ・パブリッシング刊より引用)

   
rex21.JPG  2台づつ並べてみました。
 左のホワイトはG-5、グリーンはSV-10。
 裏板はすべて共通のようですが、SVの方のカ
ラーはいろいろあります。
 90年にSVで販売された際にカラーバリエーションが
増えたようです。

  
rex22.JPG rex23.JPG
rex24.JPG rex25.JPG


《No.01764(P-21)スバル・レックス・パトカー 1/35 1989年5月発売》
 ミニパトと言えばスバルというイメージが強いのか、初代レックスに続いてこのレックスECVTでもミニパトがラインアップされています。

 
rexpat11.JPG rexpat12.JPG


まだまだちちのコレクションは続きます。(笑)

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最終更新日 2003/02/22




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