21.未来は気軽：デル・プラド

21.未来は気軽

デル・プラドカーコレクション

書店で買えるモデル達：2001年～

　新世紀に入ったばかりの頃のことです。あちこちの書店で、ちょっと変わった風景が見られるようになりました。以下はデル・プラドジャパンのニュースリリースから引用させて頂きます。

　　”デル・プラドは、1988年のスペイン・マドリードでの創業以来、パートワーク（分冊百科）の分野で、ヨーロッパを中心に世界25ヶ国で数多くの実績を持つ世界的な出版企業です。これまで国際性が豊かで高品質のコレクションの数々に対し、各国のコレクターから厚い信頼をいただいてまいりました。
　デル・プラド・ジャパンは2000年11月13日に設立され、翌2001年4月の「週刊デル・プラド　カーコレクション」全国発売を皮切りに、本格的な出版活動を開始いたしました。日本でも欧米のごとくパートワークが生活の一部となっていくことが予測されるなか、私どもデル・プラド・ジャパンは、コレクションする楽しさと日本独自のパートワーク文化の創造を目指し、さらに事業を拡大して参ります。”

　ということで、安価に書店でお気楽に標準スケールのミニカーコレクションが購入できる、と言う新しい流通ルートを開拓したデル・プラドのスバルを御紹介します。

２００７年１月追記
２００４年１１月デルプラドジャパン倒産　合掌
『2004/11/25
　デル・プラド・ジャパン、東京地裁から破産宣告
　分冊百科出版のデル・プラド・ジャパン（東京・千代田）が24日付で、東京地裁から破産宣告を受けていたことが25日明らかになった。民間信用調査会社によると、負債総額は約55億6000万円。航空機や戦車、レーシングカーなど雑誌と模型を組み合わせた出版物を中心に販売していた。マニア向け商品だったために売り上げ増につながらず経営が悪化した。』

２００４年５月この項アップ
２００７年１月サークルＫサンクスのインプレッサＷＲＣを追加

週刊　デル・プラド　カーコレクション

《No.41　スバルインプレッサ 1/43 2002年2月発売》
　このモデルは、ダイキャスト製のボディとプラ製のシャシー及び小物でディテールを整えた、最近のミニカーとしては標準的な構成と言えるものです。プロポーションもローダウンし過ぎとはいえ悪くは無いのですが、同車種同スケールにはトロフュー、オートアートがありますので、どうしても比較せざるを得ないのはちょっと気の毒です。（笑
　小冊子とスペックシートまで付属しておりますので、値段を考えるとあまり言いたく無いのですが、塗装の仕上げがあまりにもお粗末なのは仕方が無いのでしょうか。

週刊　デル・プラド　レーシングカーコレクション

《No.3　スバルインプレッサ 1/43 2004年5月発売》
　週刊ということで、大いに期待していたデル・プラドカーコレクションでしたが、出来はともかくとして次のスバル車は何が選ばれるんだろうと大いに気を揉んでいました。ところが全８５巻まで出た様でしたが、とうとうスバルはインプレッサのみでした。さらにコレクション２なるシリーズも出ましたが、基本的に前シリーズの焼き直しで、何とインプレッサすら無視されてしまいました。（苦笑
　そうこうしている内に、２００４年を迎えて漸く新シリーズのレーシングカーコレクションで再登場したのが、このインプレッサＷＲＣ２０００です。初代のカーコレクションに比較してパッケージの方は大分チープな出来ですが、モデルの塗装の質はちょっと良くなっているような気がします。尤もパッケージを開けるのが面倒臭くなってしまったので、パッケージのまま撮影してしまいました。（汗

サークルＫサンクス　世界のレーシングカーコレクション

　２００７年１月追加
《No.3　スバルインプレッサＷＲＣ　1/43 2006年1月発売》
　上記しましたように、２００４年１１月にデルプラドジャパンは、提携先だった大手出版社（扶桑社ですな）に突然契約を打ち切られ、あっさりと倒産してしまいました。日本にも独自のパートワーク文化を！との意気込みも空回りに終わってしまったわけですが、その後の各社の礎となってくれたのは評価に値するんではないでしょうか。
　と言う事で、途中打ち切りとなってしまったレーシングカーコレクションでしたが、２００７年の年明けに突如復活してきました。それもコンビニ限定商品として。（苦笑
　但しラインアップを見ますと、明らかに在庫セールとなっていますので結構露骨な債権確保と言えますね。（再苦笑