W2.八王子発:モデルプランニング
八王子発の世界ブランド?
ちょっと変ったトイメーカ
サイズを除けばかなり本格的な金属製ミニチュアカー、それも世界的なブランドに成長したのがモデルプランニングです。このモデルプランニングは、東京都内とは言え都心からは遠く離れた八王子市に拠点が置かれ、いわゆる鉄道模型で言うHOスケールに相当する1/87のミニチュアカーからさらに小さい1/130、1/150といった小スケールミニカーだけを発売しています。
このモデルプランニングが設立されたのが1992年と言いますので、ちょうどミニカー業界がバブル後の混沌の時代に入ろうとしていた頃だと思います。既に”歴史”の中で何度か書きましたが、老舗ダイヤペットの衰退とともに中国産の台頭、少量生産メーカー(ショップ?)の乱立の時代のさなかであり、その中で生き残るために小スケールという特色でもってモデルプランニングは勝負をかけたわけです。さらに2002年6月、1/87のミニカーシリーズヒストリーズコレクションを生産中止とし、Nスケールとも呼ばれる1/130、1/150のみに専念することになりました。
HOスケールであればヨーロッパが本場ですので、専ら鉄道模型の付属品的な扱いで数多くのミニチュアカーブランドがドイツ、フランスなどで覇を競っています。ところがさらに小スケールであるNスケールとなりますと、鉄道模型はいざ知らずミニチュアカーというのはほとんどありません。
モデルプランニングが狙ったのはこのニッチと思われるマーケットでしたが、どうやらかなりの成功を納めている様です。観賞用のミニカーだけでなく、キーホルダーやストラップにセットして販路もデパートや全国区のカ-用品店などにも広がっています。
そこから競争の激しいHOスケールを避けて、他に無い小スケールに絞ったマーケティングに切り替えたのでしょう。
小スケールでありながら素材をメタルで統一し、製造も流行の中国ではなく国内の八王子で続けているというのもモデルプランニングの特徴となっています。さらに高熱に耐えられるシリコン型と融点の低いホワイトメタルの組み合わせによる製法は、このモデルプランニングの特許となっているそうです。
ヒストリーコレクション(1/87)
《20021 '68 スバル360 1/87 発売年不明》
上記で述べましたように既に絶版となってしまったHOスケール唯一のスバル車がこのスバル360です。
カラーの相違によって型番が異なり、20021はベージュに内装アイボリー、20022がライトブルーに内装アイボリー、20023はレッドに内装ブラック、20024はホワイトに内装ブラックとなっています。
1/130シリーズ(?)
《ML06 スバル360 1/130 発売年不明》
もはや説明の必要が無いスバル360です。ボディカラーは、ホワイト、レッド、ベージュ、イエローにライトブルーの各色があり、ミニカーのみ、ストラップ、キーホルダーのバリエーションがあります。
《ML23 スバルR-2 1/130 発売年不明》
スバル360の後継スバルR-2です。こちらのボディカラーは、ホワイト、レッド、ライトイエロー、イエローにブルーの各色があり、ミニカーのみ、ストラップ、キーホルダーのバリエーションがあります。
1/150シリーズ(?)
《LA-86 スバル360&ラビットスクーター 1/150 発売年不明》
こちらはちょっと詳細が不明ですが、ちちのコレクション中唯一のラビットスクーターとのセットになっているスバル360です。1/150というスケールは1/130より小振りということで書いただけで、どこにもスケールの表記がありません。
Tsugawaというロゴが表記されていますが、全く不明です。どなたかご存知ありませんでしょうか?(汗
2003年11月追加
《N.CARS スバル360 1/150 2003年発売》
今度は正真正銘の1/150スケールと謳っています。製造元は当然モデルプランニングですが、アルファ(ALPha)というブランドになっており、専らストラップとして販売されているようです。
今回ちちが入手したものは、どういうわけかマグネット付き。しっかりと貼り付きます。(笑
最後に3種類のスケールのスバル360を並べてみました。通常は小スケールとされているHOの1/87が巨大に見えます。(汗
というわけで時々変なミニカーを入手しますんで、お見逃しなきように。(笑
ちちのコレクションへ戻る
親ばかちちのぶろぐへ戻る
最終更新日 2003/11/30