2006/07/11(火)04:52
ドイツのアツい夏終わる!
イタリアがPK戦の末、フランスを破って史上4度目の優勝を手にした。
そして、ドイツのアツい夏が終わった。
先手は、微妙な判定からPKを得たフランス。
今大会で現役を退くジダンがゴールを決めた。
準決勝でのポルトガル戦と同じ展開。
ここで考えた。
フランス相手に最初にPKで失点したポルトガルとイタリア。
失点後の試合運びによって、両者の違いがわかるのではないかと。
結果で言うと、同点に追いついたイタリアと追いつけなかったポルトガル。
イタリアはコーナーキックからマテラッツィのゴールで得点を挙げた。
イタリアもフランスのゴールをこじ開けたわけではない。
セットプレー(今回はコーナーだが)からの得点である。
フランスの分厚い守備の前に、正直、ポルトガルはセットプレーから点が
取れる気配がしなかった。
デコ、ロナウド、フィーゴ、プティ、シモン、パウレタ・・・。
キッカーに不足はないが、メイラやロナウドを除くと、高さで劣るポルトガル。
得点を取るための工夫が欲しかった。
例えば、ゴールデンエイジの時代。
フェルナンド・コウトやジョルジュ・コスタらの高さをおとりにして、よく
ジョアン・ピント(やコスティーニャ)がタイミング良く飛び込んできた。
現代サッカーで非常に重要な得点源であるセットプレー。
ふと、今大会のポルトガルはロナウドらの技術に溺れたという気がした。
ワールドカップ全体に話を戻す。
今大会は、差別問題、審判問題などのいくつかの課題は残したものの、
概ね多くの人がワールドカップそのものを楽しめたのではないかと思う。
もちろん、自身がドイツに行って、少しでもその雰囲気を肌で感じることが
できたから言えることなのかもしれないが、開催国が大いに盛り上がり、
また外国人を温かく迎えていた。
チケットで泣いた人も前回や前々回に比べれば少なくなったし、空席が
目立つこともなかった。
強豪と言われた国々がサプライズなしに決勝トーナメントに進むことができた。
トーナメントでのサプライズと言えば、世界的にはポルトガルがベスト4に残った
ことかな。
最後にありがとう。そしてサヨナラ。一生忘れないな、ワールドカップドイツ大会。