先日、加齢性難聴の話を書きました(こちら)。
年齢を重ねていくと、どうしても耳の聞こえが悪くなるという話ですが、
この記事を読んだという友人が、ちょっといい話を聞かせてくれました。
都内在住のその友人が、
最近腰の痛みが続くため、近くの整形外科クリニックに行ったときのこと。
待合室で少し待って名前を呼ばれ、診察室に入ると、
すぐ目に付くところにこんな貼り紙と、
小型ラジオのようなものが置いてあったそうです。
「聞きとりにくい方はこちらをお使いください。
使い方はスタッフに遠慮なくお尋ねください」
診察前に医師に聞けば、こんな答えが返ってきた――。
「聞こえがあまりよくない高齢の患者さんがこのところ増えていますから、
私共がお話しすることがきちんと伝わらずに、
患者さんがお困りになることがないようにと思いましてね」
そのラジオのようなものは「みみ太郎」と呼ばれる集音器でした。
私たちの耳介(外に飛び出している部分)は、音を集める働きをしています。
この耳介を人工的に再現した「人口耳介」を搭載していて、
大きめのつまみ1つで自然な聞こえに調節できるようにして、
「聞こえをよくする」機器です。
クリニックに置いてあったというのはこちらの据え置きタイプのようです。
在宅療養中で聞こえにくくなっている方にはおススメです。
もちろん、携帯タイプもあります。
買い物などの外出時には大きな助けになるはずです。
聞こえにくくなると気持ちも暗くなり、閉じこもりがちですが、
これを使えば、家でも外出先でも明るい気持ちで過ごせそうです。
